様々な職種の方があつまります。

歌舞伎町支部での練習は毎週月曜、夜8時過ぎから。8時半頃になるとスーツ姿の人、革ジャンの人など様々な職種の人たちが次々とやってきました。

歌舞伎町の雑居ビルの一室で複数の男が互いに手を組み合い、時として低いうなり声を出しながら何度も倒れこむ。なんて書きますと、非常に危険な違う世界を想像してしまいますが、皆さんアームレスリングの練習に集まった方々。

どの方も一見細く見えたり、小柄だったりするけれども、いざ台に構えると腕の太さが違う。そして、背中の厚みが違う。割と簡単に次々倒せるだろ。なんて軽く考えていましたが、このあたりから、その感えの甘さを認識しはじめます。

まずは腕を組み合って手首を回したり、前後に引き合ってウォームアップ。続いて手の組み方や腕の使い方などを細かく教わります。

指の位置や手首の曲げ方。腕の回転のさせ方に、腰の位置。肩の方向や足の構え方など。実に細かく、複雑。

代表の勇利さんは、「アームレスリングなんて力がほとんどで技なんて少しですよ！」と言っていたけれども、あれはきっと冗談だ。手首の返し方をちょっと変えられただけであっと言う間に力が入らなくなります。

アームレスリング、深いぞ！

いよいよ実践的な練習開始

各自ウォームアップが終わると、合図と共に実際に力を入れてフォームや筋肉の使い方、倒すタイミングなどを互いに見ていきます。かなり実践に近い練習と思われます。一通り動きを教わった私もこの練習に参加していきます。

手を掴んで体勢が整ったら、互いの掛け声と共に力を入れる。これを左右で繰り替えす。この練習では、ある程度のところで力を抑えて互いに倒したり、倒されたりするようなのですが、私は常に全力。いや、全力でやっても結果がこれですよ。

何かやる暇もないほど一瞬で終わります。

そうだ！アームレスリングの試合は5kgから10kgぐらいの幅の体重別で行われるのだった。話を聞いたところ、相手をして頂いた方は80kg近く。階級が違う。ボクシングなんて1階級違うと全然違うし。単にその影響のはずだ！

相手を変えて私よりも体重の軽い方に相手をしてもらいました。これなら行けるだろ。そういう練習じゃないけど。で、やった結果がこれ。

私よりも5kgぐらい体重の軽い方だったのですが、全く何も出来ません。

あっ、そうか！右だからだ！アームレスリングは左右、体重別で試合が分かれる。右じゃなくて左ならいけるかもしれない。

ということで、左でやってみました。

まるで相手になりません。練習ということで腕を止めて押し合ってくれていますが、本気だされたら一瞬で終わるでしょう。

手を組んだときからわかっていましたよ。腕の太さ。肩から胸にかけての隆起。背中の張り。全然違います。技術も力も明らかに違う。