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はっけんの水曜日
 
本物のあの電動一輪車に乗れました!


メールが着くなり「来たぁーーー!」と小さく叫んでいた。

以前「あの電動一輪車に乗りたい!自作してみた」を書いてからは、穏やかに日々を送っていたのだが、先日とうとう「本家」から連絡が、来てしまった!そう、あの一輪車「U3-X」を制作した、HONDAさんから連絡が!ががが!

連絡といっても告訴状とかではなく、なんとメディア向け試乗会のご案内をいただいたのだった。あの記事を読んでいただいてたらしく、ぜひお越し下さいとのこと。ヒョエー!!!

奇声を発している場合ではない。例のアレをチューンナップして、この際HONDAの皆さんに実物を見ていただこう。期待と不安に胸膨らませながらその日を待った。 

乙幡 啓子



自分、初めての合同取材会で

朝9時半、編集部石川さんと待ち合わせて、和光市にあるHONDAの基礎技術研究センターへ乗り込む。「乗り込む」というより、恐縮のあまり体をくねくねよじらせながら名刺を差し出す、といった様子で会場に入室。


「あ・・・」ひたひたと迫り来る場違い感。

わあ、これはアレだ、ワールドビジネスサテライトか何かでよく見かける、企業の発表会のイメージそのままだ。じゃ小谷さんのように、クレバーかつ柔軟に立ち振る舞わないといかんだろう。しかしこの手には、言い訳のしようのない「自作・発泡スチロール製U3-X」を提げている。


ジ・オフィシャル・プレイス。
こちらはアレを試乗する場であろう・・・ゴクリ。

そしてそして、一段と光の当たっている場所には、本物のU3-Xがずらっと惜しげもなく並んでいる!シルバーのだけじゃなかった!カラーバリエーションは人を惑わすね。


皆、頬杖ついてくつろいでるようにも見える。

よくわかってないくせにしげしげと眺めたくなる。
小さい車輪が集まって大きな車輪になっている。これが自在な動きの秘密だ!

“私のU3-X” の参考にさせてもらったバージョンも堂々展示。本物だ・・・今日はこれに乗れるのか・・・これが発表されたのをニュースで見たとき、まさかこんなに早く、こんな形でお近づきになれるとは思いもしなかった。人生って生きるに値する。


見慣れたフォルムがここに。ペダルは人が足をかけやすい角度に傾けてある、とこのとき気づいた。

起動ボタン!乗り物にこのボタンとは、不思議な感覚。
どうしても吸い込まれるように見てしまいます。

ひとしきり本物を見つめたり撮影したりしたあと、開発者によるプレゼンテーションが始まった。

この「U3-X」はあくまで「人と調和する」ことに主眼を置き、まるで歩くように、人間の体に自然にフィットするように作られた乗り物だということ。そして今も研究途上ではあるので、今後もこういった機会を通してさまざまな意見を聞きたい、ということだった。


これは私も得意だった!と勝手に親近感。
が、最後の質疑応答ではついに一言も発せず終わる。

今日は何十組かの報道陣が来場していたが、さすがに工業系・科学系・経済系の会社が目立つ。次々と踏み込んだ質問がなされていく中、自分も「これに乗って、どこか筋肉が鍛えられたということはありませんか?」という質問をぶつけてみたかったのだが、タイミング逃した。ジョーバと勘違いしてるのか。

さてプレゼンの後は、いよいよお楽しみの試乗会であります。


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