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フェティッシュの火曜日
 
その日のうちに二度行く〜おかわり観光〜

1回目〜柴又帝釈天〜

帝釈天前で記念撮影。よく知らないなりにありがたがる。
記念の仕方がよくわからなかった。「おれが寅さんならこうやったはずだ」というでっちあげポーズ。

故障中のおみくじロボを見つめる藤原。就職を避けた藤原の将来を象徴した場面。リアル男はつらいよ。

普通のお寺観光

柴又といったら帝釈天だ、と言われてもあまりピンと来てないのだが、とりあえずお参りに。しかしやはり寅さんを知らないので普通のお寺にしか映らない。

「寅さんたしかこういうことしてたよな…」とでっちあげた変なポーズで写真を撮ったり、おみくじロボの故障という小さな不幸に立ち会ったり、と細かい楽しみを見つける。

お寺の楽しみ方を知らない人の普通の観光だった。


おかわり観光〜柴又帝釈天〜

はいはい、帝釈天、帝釈天。
よくわからない記念方法も板につく
2時間で直ってるわけがない

「50円玉がだめなうえに故障しているおみくじシシマイロボ」もう、何がなんだか…ってなるんだよな。という部分まではっきり覚えている。

楽しめないことがわかったうえでの楽しみ方

もう大丈夫。「楽しめないのはわかっているので」もう大丈夫、という気分なのだ。それならそれで対処の仕方がある。

ここを探っても何もおもしろはない、とわかっているので本尊はパス。脇にある銅のオブジェに直行して寅さんポーズ。この寅さんポーズもでっちあげたものであるが、二回目となると上達していた。「おれの思う」寅さんに一歩近づいた。

そしておみくじロボの故障も分かっている。だからさわらない、いじらない。結果的に短時間で済んで手も汚れないし疲れも残さない。ということは風邪の予防にもいいのだ。

・合理的かつスピーディーな観光になる
・インフルエンザ対策になる

 

1回目〜大正時代の邸宅・山本亭〜

庭園に背を向け、暖房に当たる
引き出しをひたすら開け閉めする
記念スタンプを押す

楽しみ方がわからず、戸棚の開け閉めをくりかえす

古民家を楽しめるのは上級者

観光地でよくある古い邸宅。ここを素直に楽しめるようになるまで、一体あと何十年かかるのだろうか。

楽しみ方がわからないので、暖房によくあたったり、戸棚という戸棚の開き具合を確認したりしていた。うーん、楽しいのかどうかはわからないが、よく開くことはたしか。視点が大工。

こんな風に楽しみ方のアドリブ合戦をする場だったけな、古民家。と、くびをかしげる観光に。


おかわり観光〜山本亭〜

柴又駅前寅さん像
開け閉めのスピードも増す
あ!ここキュッとなる廊下だ!

子供なら1回の訪問で記念スタンプ2ヶ押しをするだろうが、2回訪問しての大人押し。

楽しみ方も上達してきた

前回の訪問では「ひたすら戸棚の開け閉めに従事する」という2歳児のような楽しみ方だったが今度はちがう。

シャッシャッシャッ、と「戸棚の開け閉めをより速く正確にする」4〜5歳児の楽しみ方に変わったのだ。たった2時間で精神年齢が2年あがる!?教育学に一石を投じるおかわり観光だ。

・お受験対策になる

そして前回は見おとしていた鳴く廊下も発見。キュッキュッと鳴るのを楽しむというおじいちゃん的に正しい古民家趣味に近づけた。

・やはり深く楽しむことができる
・おじいちゃん化する


古民家の灰皿を使ったら、先にあったのは前回の自分のたばこ。こんにちは、2時間前の自分。タイムカプセルのように感動的なゴミ。

 

1回目〜寅さん記念館〜

改装のため休館という受け入れがたい事実の逆をついてはしゃぐ

おかわり観光〜寅さん記念館〜

休館という事実を2時間後に受け入れて静的なポーズに進化。観光インフォームドコンセントが成立する。

 

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