デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


フェティッシュの火曜日
 
その日のうちに二度行く〜おかわり観光〜


 

1回目〜昼食〜

寅さんの撮影が行なわれた、と張り紙のあった店で食事を
ポスターはたくさんあるがどの映画で使われたんだろう?
 
名物草団子はおさえておきたい
なつかしいチキンライス。量も多い。
藤原は観光地定番の山菜そば

店の外で気づいたポスター。その階段見逃した。

いつもの観光地ごはん

お昼ごはんをどこでとろうか迷ったが、寅さんの映画で使われた、と張り紙のあった店に入った。

名物の草団子もうまい。お客さんも観光客だけというわけではなく、地元の工事関係の人もいた。観光地にうまいものなし、というわけでもなく、ボリュームも味も満足できた。

「ここって撮影で使われたんですか?」と聞いてもお昼時で忙しそうなお母さんに「そうですよー」と軽くいなされてしまった。

まあ、こんなものだろう。観光地だとこんなものだろう。


おかわり観光〜2時間後の昼食〜

二回目の訪問で階段を撮ったが、やっぱりよくわからない

2000円入れてこれ押してこれ押してこれ押しておつりが300円、もう、全部知ってる!

2時間で常連になった

「あら、またのお越し!いらっしゃい!」と店のお母さんはうってかわって陽気なお出迎え。おかわり観光すごい。

「いい写真撮れた?」「お茶飲む?」など明らかに対応がやさしい。お昼時をずらせたこともあるだろうが、やはり顔を覚えてもらったのが大きい。たった2時間で常連になれたのだ!

・店の人となかよくなれる

ただ問題はごはんのおかわり。おかわりする必要あるのか?という思いもあるが、ここまできたら全く同じものを食べてみたい、という気にもなる。


これ食べたなあ
これも食べたんだよな
藤原がそば食うのももう見飽きた

完食の達成感が味わえる(しかしよく見ると食べ物が入れ替わっていることに気づくだろう。飽きて替えたのだ。)

おかわりできた

おかわり観光で一番ハードルが高いのがこの「昼食まるごとおかわり」ではないだろうか。同じ味、腹八分目のスタートライン。だが、この「さあ、一体どうなる!?」という感覚は、日常になかったものである。

・ごはんがスペクタクル

チキンライスの味は舌が覚えていた。だって二時間前だもの。藤原のそばはどうだ?と聞くと「味が濃い気がする」という。たしかにそういわれてみるとチキンライスもしょっぱい気がする。体が必要とする塩分をもう摂りおわっているのだ。

・ごはんが塩辛く感じる


二時間半かかってた観光は、一時間半に短縮できた。そしてまた記事のはじめにもどる。

おかわり観光はデジャビュ起こりまくりの非日常

いよいよ本当に帰るか、と駅に向かったところ、女の子が「あ〜、なつかしい景色!」と感動していた。

いやいや、それとは全然ちがうのである。あの女の子は昔住んでた、とか思い出のなかで寝かせて熟成させたセピア色の景色なんだろうが、おかわり観光ははっきりくっきり総天然カラー。

「見た!」「知ってる!」「食べた!」「ほらやっぱり!」生々しいデジャビュ起こりまくりの非日常が手軽に味わえるのだ。あ、でもデジャビュっていうか、2時間前に実際やってるんだけども。

今回は観光をおかわりしたが、他にも応用が利きそうである。何かちょっと物足りないな、と思ったときは「おかわり!」を選択肢の一つに加えるのはどうだろうか。


< もどる ▽この記事のトップへ  

 
 

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.