ゴミ箱だって楽器になる
やはり中が空洞の方が響きがいいと思うのだが、スチール製のゴミ箱なんてどうだろうか。
伸びのある音が出た。とてもよく響いている。中のゴミの量とか物によっても音が変るんじゃないかと思う。そうなってくるとこの楽しみは無限だ。高崎さんの言っていた「音を楽しむ」という意味がだんだんわかってきた。
中が空洞代表として忘れてはいけないのがこれ、ポストだ。
こういう楽器なんじゃないか
もうこういう楽器なんじゃないかとすら思える佇まいだ。音も期待していいだろう。
うーむ、やはりいい。
特に低音の伸びがいい。演奏していても音がポストの中に伝わっているのを感じられる。
しかしやはり中に入っている手紙の量によっても音は変るだろう。ラブレターが入ったポストだとラブソングに聞こえるかもしれない。
街灯は硬くて澄んだ音がした。中がしっかり詰まっている手応えがある。
看板はどうか。
ベストカリンバは電話?
看板は中で反響する部分がないためか、単体で鳴らしているのとほとんど響きは変らなかった。ただ、今おれ看板を鳴らしている、という違う意味での興奮はある。演奏している間だけは目の前の物が自分の楽器になったみたいな気がするのだ。
そしてなんといっても本日一番の響き方をしてくれたのがこちら。
まあ聞いてもらいたい。
硬い中にも厚みがあって、しかも伸びもいい。すごくいい音だ。中の機械のつまり具合とか鉄板の厚さなんかのバランスがいいのだろう。周囲を取り囲むドームみたいな風よけも、考えてみると楽器に通じる形をしている。
というわけでベスト・オブ・カリンバは公衆電話に決定しました。誰かに電話しながら鳴らしてみたいものです。
しかし本当にカリンバをひっつけるだけでなんでも楽器になるから面白い。でかい物だと鳴りには関係なさそうだけど、マインド的に楽器と言い張れるかもしれない。
これが都庁カリンバの音だ。鉄琴みたいに硬くて澄んだ音がした。
都庁は石でできているので石と木とがふれあって意外なほど綺麗な音を鳴らしてくれた。
街は楽器であふれている
いろんな物がカリンバの振動を大きく響かせて返してくれた。物は楽器になりたがっているのかもしれない。
やっぱり今度は新幹線を鳴らしに行こう。300キロで走る楽器なんてそうそうないだろう。