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ちしきの金曜日
 
着るだけで声が大きくなる服

声が大きくなることの素晴らしさ

せっかく声が大きくなっても部屋で一人だと意味がない。 やはり人前で放ってこその大声。

そういったわけでこの声デカジャケット(名称が定まってません)の威力を確かめるために デイリーポータルZ編集部にお邪魔してきた。


これのために会議の小芝居をやってくださいとでかい&バリバリした声でお願い中。
フォーマルな場にはどう考えてもあり得ない格好で。

挨拶が大きいということの良さ

人との会話ではまず初めの挨拶が重要だと思う。 僕は日常的に声が小さいので挨拶もとても聞こえづらく、気づいてもらうまで 会話に入れないということが多々ある。

しかしそれも今日まで。声拡張ジャケットによって大改善されるはず。


 

声が大きくなったことで自分に自信が付いたのか、 声のトーンも明るくさえなっている。

元気に挨拶できた結果、この後の会議はグッドアイデアが ポンポン飛び出す活発な会議になった。(らいいなと思いました)

 

黙ってても会話に入り込む存在感

この拡声器ジャケットのさらに素晴らしい点は、 なにも発言していなくても存在感を示せるところである。

具体的に言うと、息も大音量で流れてしまうということです。


 

押しボタンのない居酒屋でも店員が呼べるか

会議室という比較的静かな空間ではかなりの効果があることは分かった。

普通の声量の人でもなかなか声が通らないという極めてハードルの高い 場所も存在する。そういった場合はどうなのか。

例えばそう、居酒屋で店員に注文するときなんかだ。


注文しようにも声がかけられない。
怯える子羊。

静かな場所でも通らない声してるのだから、居酒屋では当然より聞こえない。 そう自分でも自覚しているため、恥をかきたくない思いから声を出すことさえ出来てない。


でもこれがあれば大丈夫。

なにが大丈夫なのか、と突っ込みたくなるルックスだが、声が大きくなるとそれだけ気持ちも大きくなるもの。 自分の中ではかなり大人物になった心持ちだ。

これなら簡単に店員に声をかけられる。はず。


悲しい映像です。

声はかけられた。かけられたけど無視された。というより視界にさえ入ってないように思える。 全体的にとても注文を取りに来て欲しいように見えないのだ。

それはたぶん、声をかけながら「こっち見ないで欲しい」と思ってしまったからだろう。

さっき心が大きくなったとか言ったけど、あれは一瞬だけ。店員の姿を見かけた途端急激に 照れくさくなってしまった。だってマスク光ってるんだもん。

 

ハードルを下げる

検討の結果、この格好で店員に声をかけるのはまだちょっと敷居が高いということで満場一致。

そこで次は別の人(場に同席していただいた編集部の林さん)が店員を呼び、料理の注文だけ僕がするということになった。


よく分からない緊張感のある映像。

通じた。注文してから数秒、店員が固まってしまったが、 その後は特に聞き返されることもなく実にスムーズ。これがコミュニケーションの喜びだ。

ただ「早く終わりたい」という思いから一品注文しただけで終わらせてしまった。 そんな人見たことないよ。

 

声かけから注文までやってみる

とりあえず注文できて、こんなでも別に怒られたりしないという超重要なことが分かった。 それが気になってたからいままであんなに自信なさげだったのだ。

最後に店員に声をかけるところから注文まで全て一人で挑戦してみよう。 決して一品だけで終わらないように。


自分で見てても怖い。


「一品だけで終わらないようにしなくちゃ」と思う余り、 同じページのものばかり目に付いた順に頼んでしまい、 この後テーブルは茶色に染まりました。

そんなに早く終わらせたかったのか。はい、終わらせたかったです。

声が大きくなって気が小さくなる

声量が増えて気も大きくなったつもりだったのに、 知らない人(居酒屋の店員)には気まずくて逆に声も存在も小さくなってしまった。

実際撮影が終わって拡声ジャケットを脱ぐととても開放的な気分。 いまなら素の自分でも大きな声が出るような気がして、 積極的に店員に声をかけれるようになったほどだ。

もちろんその声もいつもどおり店員には届かなかった。

マイクを外して開放されたときの表情。

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