ストライクを取れない意味が分からない
僕はボウリングをしたことがない。別にボウリングを避けて生きて来たわけではないのだけれど、ボウリングに行く機会がなかったのだ。多くのボウリング経験者はどういう流れで「じゃ、ボウリングに行きましょう!」となるのかが不思議だ。
ボウリングを簡単だと思う理由
ボウリングはピンを倒すだけだ。ルールはいたって簡単でレーンに障害物があるわけでもない。ストライクを取れない意味が分からない。目標に向かってボールを投げればいいだけではないか。ガターとか、なぜそういう風になってしまうのか理解に苦しむ。
本日2回目のごめんなさい
ボールを選びビンをめがけて投げる。僕の人生での初投球だ。するとどうだろう、全然まっすぐに転がらない。超難しい。 しかも、僕に踏ん張りが足りないのか球を転がす時に僕も前のめりに倒れてしまう。キッズ用の次に軽い球を選んだのに体ごと持っていかれるのだ。
少し離れたレーンで女学生と思われるグループが楽しそうにボウリングをしていた。そこそこピンを倒していて歓声をあげている。「あ〜なんて楽しそうな日曜の午後を過ごしているのだろう」と思う。そんな光景を横目に僕はボウリングを続けた。
僕の球はなんでまっすぐに転がらないのだろう。 むかし親に「あんたは、性格がひん曲がっている」と怒られたことがあったけれど、それの影響がこんなところにも現れているのだろうか。倒れても2、3ピン。子供のように純粋にまっすぐに投げたいのにボールは虚しくピンの横を過ぎていく。いつまでも子供のままではいられないということだろうか。
ボーリングは300点満点だそうだ。僕は60点で100点満点で計算すると20点。赤点だ。再テストや補習を受けなければならない点数。こんなにもボウリングは難しいとは思わなかった。さっきまで簡単だ! と豪語していた自分をぶん殴ってやりたくなった。ごめんなさい。
ゴルフに初挑戦
いままでの流れで自分でも「きっとできないんだろうな」と言うことに気が付いているのだけれど、次は「ゴルフ」だ。予算の都合上ゴルフ場に出向くことはできないので、今回は打ちっぱなしでゴルフが簡単であることを確かめたいと思う。
ゴルフを簡単だと思う理由
ゴルフはクラブという棒みたいなもので止まっている球を打つスポーツだ。止まっている分バッティングセンターより簡単なはずと言うのが僕の考えだ。打てば球は飛ぶわけだし、黙っていても「ナイスショット!」と言うことになるはずなのである。
僕はゴルフというものはお金持ちの遊びのように思っている節があり、打ちっぱなしも高いのではないかと危惧していた。しかし、今回訪れて打ちっぱなしは40発500円でレンタルクラブが200円、入場料が500円と言うものだった。1200円でゴルフ体験ができるなら安い気がする。
本日3回目のごめんなさい
タイガー・ウッズを目指してボックスに入る。 ボールを置いて7番というクラブを握りいざスイングしてみる。実はこの時点では本日一番できる気がしていた。野球と違い球は目の前で静止しているのでタイミングも必要ない。楽勝な気がしたのだ。
待てど暮らせど前を見ている僕の視界に白いボールは入ってこなかった。クラブに当たったという感触もなかったから当たり前といえば当たり前なのだけど豪快に空振りである。止まっている球を打つのがこんなにも難しいとは知らなかった。ナイスショットとか以前の話だ。
やっと球に当たったかと思うと全然ふんわりと球が浮かばない。飛ぶというより転がっていくという表現が正しい。このボールの軌道に思わず僕は人生を重ね合わせてしまい冷たい気持ちになってしまった。そして、腰が痛い。普段しない動きが僕の腰を苦しめている。
結局40球も打ったけれど、一本足りとふわっと浮かぶ「ナイスショット!」にはならなかった。きっとキャリーさんがいたら苦笑いになっていたことだろう。ゴルフはこんなにも難しいとは思わなかった。そして、イマイチ何が楽しいのか分からなかったのだけれど、これは僕が下手すぎたのが原因だろう。