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ひらめきの月曜日
 
これからの弁当男子は弁当箱から手作りだ!

東京に帰る前にもう2品ほど製作

かなり手助けしてもらいながら弁当箱の荒削りはなんとか完成。それを持って東京に帰る前にもう2品ほど製作してから帰ります。弁当を食べる為の箸や、弁当を調理する為のベラ。新たな弁当男子は弁当箱に留まらず、箸や調理道具も自作します。

そして、箸や木ベラを作る装置がこちら。


人力グラインダ。二入の共同作業で作品が出来ます。

自転車と足踏みミシンを改造して作った人力グラインダです。ペダルをこぐとミシンに取り付けられた筒が回ります。筒に貼り付けられた紙やすりに木の棒を押し当てることにより箸や木ベラを削り出します。

夫婦の共同作業。この機械を小学校の体験授業などに持ち込むととても受けるそうです。
押し当てて削るだけなので、弁当箱つくりに比べると凄く楽。

仕上がりのチェックを受けます。
箸と木ベラ完成です。これは早かった。

箸と木ベラは弁当箱に比べてあっと言う間に出来ました。押し当てるだけなのでやることも楽。大変なのは自転車をこぐほうかもしれません。


これなら普通に使ってなんの問題も無い。

こうして製作した弁当箱、皿、箸、木ベラを持って東京へ帰ります。弁当を作ってみましょう。

 

どうせなら佐賀の特産品を使おう

ここからは日々の作業と同じ。弁当箱より簡単に出来ます。佐賀県まで行って作った弁当箱(荒削り品)なので、佐賀で生産量の多い野菜を使ってみることにしました。


タマネギは全国2位。アスパラガスとレンコンは全国4位の出荷量だそうです。残念ながら近所に売っていた物は佐賀県産ではなかった。

タマネギとレンコンで炒め物。青物としてアスパラは茹でて使います。あと、定番の玉子焼きやミニトマトで彩を加えます。


鶏肉とタマネギ、下茹でしたレンコンを炒めてオイスターソース、カレー粉、七味唐辛子、ミリンで味付け。
定番の玉子焼きも入れます。

まだ乾燥させないといけないので、食べ物や水分が触れないようにラップでガード。
各おかずを詰めていきます。

片方の弁当箱におかず。もう1つの弁当箱におにぎりを詰めたら完成です。こちら。

弁当箱としてはまだ使えないけど、器としては立派に機能しています。木目がいいですね。

また行って完成させたい

今回の弁当箱作りでは、荒削り工程までの物で持ち帰って来ました。それでも器としては十分機能を果たしました。このまま使い続けても問題は無いレベルです。

しかし、やはり弁当箱を目指して作っているのだから、弁当箱として使いたい。現状ではフタが閉じないので外への持ち出しは困難です。このまま3ヶ月以上乾燥させた後、また佐賀に行って仕上げ加工をやりたくなりました。

ただ、仕上げ加工については、職人でも削っている最中に時々割れる事があるそうです。それは失敗というわけではなく、木の当たり外れみたいなもので、しかたがないことなのだとか。木の状態以前に、私の場合削る技術の問題で加工が困難な事を考えると、いっそのことこのまま使い続けたほうがいいのではないかとも思ってしまいます。

いずれにしろ物作りは楽しいですね。荒削りまででもいからまたやりたい。

ただいま干し網に入れて日影で乾燥中です。

取材協力
和樹(なごみのき)
https://morinoutsuwa.web.fc2.com/
佐賀県武雄市若木町下村 
E-mail:[email protected]


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