ヒントは940
そこでさっきの水路内のことを思い出してみる。
壁に書かれた「940」っていうのは、上流か下流かはわからないけど、どうやら入口までの距離のことだ。じゃあ、ここから940m地点はどこにあたるんだろう?
地図上で距離を計る機能を使って調べてみると、上流側だとちょうど白鳥橋のやや北に位置するようだった。
さて、神田川の白鳥橋付近に何があるか?これでピンと来た方は、ぼくと趣味があうこと確定です。こんど飲みましょう!お酒だめですけど。
で、白鳥橋には実はこういうものがあるのだ
じゃじゃーん。見えますか?本流の左側、あやしいトンネルが口を開けているのが。これ、分水路入口なんです。
これを見つけたときは興奮した。ビンゴー!と思った。で、よく見るために白鳥橋に近づいていったら、そこではこんなことが行われていたのだった。
どうやらモデルの撮影のようだった。でもロケーションはあんまりよくない。
すぐ後ろを見てみなさいよ。いい分水路入口があるじゃないか!そっちを背景にしたほうがずっといいよ!と思った。
水道橋の東口側から入ろう
これで分かったのは、並行する向こう側の水路は、上流側には白鳥橋まで続いてるのだろうってことだ。
じゃあ下流側(地図右側)にはどこまでどんなふうに続いてるんだろうか?あらためて地図を見てみよう。
地図左側のオレンジ色が実際にとおった水路。すぐ上の紫が、並行して走っていた水路。
じつは、冒頭で紹介した神殿みたいな分水路入口は、上の地図の右側、矢印のところにあたる。すると自然に考えると、紫の水路は外堀通りの下をとおって矢印の位置に開口してるんじゃないかと思う。
気になったら確かめるしかないでしょう、というわけで行ってきました。ちなみに左側に見えてる青い橋が水道橋、ツタの向こう側の地上は外堀通りです。
内部はあいかわらず真っ暗だ。しかし意を決して(というほどでもないけど)進む。
しばらく進むと、天井があからさまに一段低くなってぼくたちを圧迫した。何のいやがらせかと思う。
そしてよく見ると壁の右側にうすーく切れ込みのようなものが見えた。地上の水道橋をくぐってから20メートルくらいのところだ。
近づくと、それは北から合流する下水道だった。奥は暗くてよく見えない。
最初の下水道の合流点から30mほどいったあたりで、こんどはもっとでかい下水道が北から合流していた。高さは3mくらいありそうで、かなりの幹線だと思う。