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ロマンの木曜日
 
普段見れない歯科器具をじっくり見たい

歯を診療するまでの心構えも大事です

そして椅子とテンションの話に戻すと、先ほどまでは普通の歯科医院の治療用に並べられるタイプの椅子。それだけでなく、こういうスペシャルな雰囲気完全重視タイプもタカラベルモントさんは開発していた!


セレブ感溢れるチェアユニット。右手の流しが若干「らしさ」を残してますが。

横の扉を開けるとおなじみの機材。


パンフもなんかもうラグジュアリー。


小藤田さん曰く「このタイプは個室感のある上質な診療空間を目指したもので、インプラントなどいつも以上の治療をする時の『特別室』みたいな雰囲気作りを狙ったモデルです」。たしかに数十万もかかるインプラントがいつもと同じ椅子での治療だとちょっと味気ない。普段とは違うこんなスペースだと、同じお金払うにしろ納得度が違いそうだ。

それともうひとつ雰囲気重視のモデルを。こちらは上のとは逆に、歯石取りなどのライトな治療の際に使ってもらえるようなモデルだとか。患者の左側がすっきりしていて、前ページまでのユニットのような「周りに囲まれる感」がないのが特徴。


色もおちついた色調で、テーブルも日常的な感じ。

左手はすっきり。


こちらを向いて歯科医さんと話せば怖くない!


「歯石を取ったり、治療というより予防のための来院の時の椅子ですね。『ここに座ったら歯を削られない』と思っていただける雰囲気があると思います」と小藤田さん。見て分かるとおり、うがいは一度立ってやらなきゃいけないこのモデル。最初は「なぜそんな不便な作りを」と不満も出たそうですが、最近では患者の気持ちにたった雰囲気重視のこのモデルにようやく理解もされ始めたのだとか。

現在歯科医院の数は約6万8千軒、なんとコンビニの数より多いんだとか。いわば患者が行く歯科医院を選べる時代。さらに少子化が進み、親が子供の面倒を見るようになり、昔に比べて虫歯治療で歯医者に行くこと自体が減ってきてるそう。子供=虫歯、くらいに思ってたのに!それゆえにこうした個性というか、独自の診療を出来るかが今後の歯科医院のポイントだそう。「選ばれる歯医者」かー。今ネットとかの口コミサイトとかも多いもんね。

前半は最初考えてた「普段見れない歯を治療する器具」、後半は「普段見れない歯科医院」になった感もありましたが、次歯医者に行く時はちょっとだけポジティブになれる気がする。まぁ普段からキチンと歯を磨いて行かないに越したこたないんですが…。あ、定期予防検査でもいいんだ。前向きに歯医者、行きましょう!

これなら説明もお手軽。

現像まで待たなくていいんです

あとデンタル機器以外にレントゲンもちょっと見せてもらったんですが、既にデジタルなんですね。撮影して即モニタで見れて、さらに拡大も出来るという。過程は変わってないけど、ハイスピード化してるんですな。30年もすれば10分床屋みたいな感じになってるんだろうか…。


協力:タカラベルモント

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