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はっけんの水曜日
 
マンホール盆栽のすすめ


うちにマンホールが来た!

けっこう前になるが、盆栽を買った。眺めていると箱庭のようで面白く、仕事で閉じこもりがちな自分にはいい気分転換になる。

家の中に自然を呼び込むのはいいことだ。ガーデニングを始めるほど気合も時間もないが、盆栽、この手はいい。

自然を感じる方法、他にもあるんじゃないか。
例えば路傍にいじらしくたくましく息づく草たちを、こういう形でリアルに呼び込めないか。

乙幡 啓子



マン盆栽と略しては なりません

まずうちの盆栽を紹介しよう。話はそれからだ。

名前は「松ちゃん(まっちゃん)」。

盆栽には詳しくないが、いい枝ぶりだと思う。そして静謐。ただしテレビと並んでいるので、バカみたいな番組が流れていると、松のたたずまいとその画面との落差がすごい。松にバカにされているように思うから不思議だ。それはさておき。

お店にはモダンな器のものや動物型の器もあって、なかなか楽しい。私も器、作れないかしらとずっと思っていた。そしてあるものに目をつけた。マンホールだ。なぜかというと…

まあ、まずは路傍のマンホールを観察しに行こう。話はそれからだ。


お、引っ掛け穴に、いるいる。
穴から覗いてる。

小さい明治記念館ができてる。
すごい生命力。生きるチャンスは前髪だけ、とばかりに。

路上観察で「ツボ庭」なんて分野があるけども、この穴にしっかりセルフガーデニングしてあるのも、その類といえるだろう。道を歩いていてミニミニツボ庭を見つけると、その面積分くらいは嬉しくなる。

前々からやってみたかった。マンホール型の器、その穴にコケや草をあしらってみたい。マンホール、さっそく作ろう!

 

原寸大にする勇気はありませんでした

そうと決まったら東急ハンズに素材を買いに行こう。もう素材のイメージはできている。発泡スチロールより手軽に加工できる、もっと発泡したアレだ。名前はわからないが、アレだ。

素材売り場でいろいろと素材を比較し、何度も感触や厚みを確かめ、何とかイメージどおりのものを買ってきた。


その名は、ポリエチレンフォーム。
20mmと5mmの2枚重ね。両方黒いほうがよかったがまあそれはどっちでもいい。

次は型紙作り。近所で撮って来たマンホール画像を引き伸ばして印刷し、型紙にする。

実寸がどれくらいかは計ってこなかったが、あまり大きいと間延びする。草を生えさす穴がけっこう小さいのだ。でもコンパクトにし過ぎると、キレイにまとまってしまいかねない(毎度の杞憂ですがね)。ここらへん、デフォルメか写実かで、(頭の中で)だいぶもめたが、今回は40cm径に落ち着くことにする。


それでもけっこうでかく感じる in 部屋。

もめてる場合じゃない。

20mm厚の板はただ丸く切ればいいのだが、上に乗せる5mm厚のほうは、マンホールの模様を透かし彫りにしたい。その2枚を重ねれば、手っ取り早くマンホールっぽくなるだろうと思うのだ。

このときまで、気付かなかった。マンホールの模様、これを1個1個切り抜かねばならないことを。それも2回。


まず型紙の模様を抜いて…
マンホールレースを作ったら…

板の上に置いて型通りに下絵を描き…
絵の通りに板を切り抜く。パカッと取れると気持ちいい。パズルのようだ。

切り抜いたどー!

大変ではあったけど楽しい作業だった。お、すでにマンホールの風格あり。このまま順調にマンホールとなってほしい。先生は願ってやみません。

次も楽しいぞ。次は下地と塗装だ。うちにマンホールがやって来る!


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