エヴァを作る
今回のメインはあくまでもローソンの空き箱でエヴァを作ることである。今までのものは予習に過ぎない。僕がLoppiで待ち受けをもらったついでに買ったものでエヴァを作るのである。今回は、待ち受けではなく、エヴァコンビニに行ったついでに買ったものでエヴァを作ろうと思う。
コンビニでエヴァのフィギュアを見つつ、どの空き箱ならエヴァを作ることができるか、林さんとじっくりと話し合った。頭の形や手の形などその特徴をしっかりと捉えることができれば、たとえ空き箱だろうとエヴァを作ることができると思うのだ。
粗末な物を作るわけには行かない。いい物を作ってコラボ企画をwin-winなものにしたい。なるべく本物のエヴァに近い物を作らなければならないのだ。美大卒の僕の血が騒いだ。
まずは食べる
空き箱でエヴァを作るので、まず買ってきたものを食べるところから工作は始まる。これはかなり幸せな作業だ。ぺヤングや塩をふらなくても塩味がするゆで卵などどれも美味しい。また、もち食感ロールは甘い物好きな僕を唸らせる美味しさで驚いた。
満腹になり材料も揃った。後はこれらの空き箱でエヴァを作るだけだ。ここでもう一度改めてエヴァをじっくりと見る。できる気がする。美味しい物で満腹になった僕は自信に満ち溢れていた。
工作開始
今回作るのは初号機である。箱根で見たエヴァも初号機だった。ARとはいえ実物を近くで見たわけだ。手が勝手に動きどんどんと工作が進む。作業の途中にこまめにエヴァと見比べなるべく近い物を作っていくように注意する。
なぜ今回の僕がジャケットを着て作業をしているかと言うと、僕の偏見ではデザイナーぽく見える気がしたからだ。なるたけスタイリッシュなエヴァを作りたいので形から入ったわけだ。名は体をあらわす、と同じでエヴァにも作り手のスタイリッシュさが反映される気がするのだ。シンクロしたいのだ(エヴァっぽいこと言ったよ)。
スタイリッシュなだけではダメで、せっかくのエヴァなので、自立させたいというこだわりもある。やはり立っていないとダメなのだ。コンビニで買ったものでそんなこだわりが叶うのか心配だけれど、そこはやはり美大卒の僕の血が騒ぐ。
空き箱エヴァ完成!
作業は1時間ほど続いた。試行錯誤こそ無かったが、集中して作業を行った。頭の角部分や自立することなどはエヴァを再現できたと思う。その2点だけは間違いないと思う。
さて、と思う。 正直に言うと全然エヴァにならなかった。確かに自立しているし、角も割り箸で再現されている。でも、なんだろう。全体的に漂う「ゴミ」みたいな感じ。ためしにゴミ箱に入れるとなんとしっくりと来ることだろう。
本来空き箱はゴミなので仕方が無い。そのためか、どこに手を入れればもっとよくなるのかと言う議論のはるか手前にあるエヴァになった。でも、試作機ってことにしたらエヴァっぽい響きか。いや、むしろエヴァの敵である使徒に近い気もする。ゴミエルだ。
もし僕が4歳の子供でクリスマスや誕生日に「パパ、僕ね、プレゼントにエヴァンゲリオンの人形が欲しいの」とお願いをしていて、箱を開いてこれが出てきたら、急に10歳は成長して世界の厳しさを知ることができたと思う。急にエヴァの主人公と同じ歳になるわけだ。