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ロマンの木曜日
 
ペンキ書きの案内板はどれだけ正確か

ペンキ案内板の密集地を発見!

最後のページでは二つのトピックを紹介したい。
ひとつはペンキ案内板の密集地を発見したスクープだ。


なんと6枚が一挙に集中!

これは地下鉄有楽町線「麹町」駅の出口付近である。僕も長年都内で生活していたが、こんなに密集して存在しているのは、はじめて見た。



しかも、6枚が6枚、適当に好きな地区を案内していて、まずどの地図を見ていいのか、迷うこと必至だ。これはかなりの興奮である。

とくにこの一枚。


左上に小さく、おなじみの「本ヅ」があります。わかりますか。

麹町駅に設置されているのに、半分ぐらいが九段の案内になっている。これは、僕のような九段の地元民から見ると、かなり滑稽な状態だ。たしかに遠くはないが、九段に用があるのに麹町駅で下りる人間はいない。
大きい例でたとえれば、関西空港で降りたら、その真正面に広島県の観光案内所があるような感じ。そのぐらいの見当違いだ。
これも迷う理由としてあげていいだろう。

 

ペンキ案内板@茨城

ところでこのペンキ案内板、東京以外でも見かけることもある。


青く塗られているのは霞ヶ浦。小さく書かれた白波が泣かせる。恒例の「本ヅ」は中央よりやや左上。

これは茨城県南のターミナル駅、「土浦駅」の東口に設置されているペンキ案内板。茨城にも繁華街にはあるようだ。
中央の道路が思いっきり波線で途中省略がされていて、田舎のスケール感をにじみ出させる。(やたら医療関係の広告が強調されているのはなぜだろう)


つくば市の筑波大学付近にあった案内板。だいぶ古びている。

最後、僕がいま住んでいる、茨城県のつくば市にあった案内板。
先般の安藤さんの記事にあったとおり、大学付近は半分くらいが謎の土地か畑で、この案内板の中身もこれまでに比べて情報密度が薄く、従前のものとは一線を画す感がある。内容ももう10年以上前で、半分くらいの店が現存しない。
製作した会社は、これまでと違う会社、「三共標識」。地元の会社なのかな? と思ったら、


町名、間違ってる。正しくは「天久保」。

地元なら間違えない地名だ。おそらく地元企業では無いだろう。ここへきて、さらに謎が謎を呼ぶペンキ案内板となった。
この辺の地域差問題における調査は今後の課題としていきたい。

以上、ペンキ案内板のいろいろな不思議を駆け足でお伝えしてきた本記事だが、結局のところ、まだまだわからないことだらけだったとしか言い様が無い。ペンキ案内板の研究は始まったばかりだと言っていいだろう。
最後、僕が個人的にツボを突かれまくっている「本ヅ」の部分の画像を集めて、締めとしたいと思う。ありがとうございました。

本ヅ。


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