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フェティッシュの火曜日
 
訪れてみて驚いた、四国の棚田と段畑


そうしたら、見事に新たな扉が開かれました

棚田――それは斜面を切り開き、階段状に作られた水田の事だ。小規模な田が幾重にも連なるそれらの棚田は、自然美と相まって、非常に美しい景観を作る事でも知られている。

これまで私は、棚田に興味こそあったものの、実際に現地を訪れる機会にはなかなか恵まれなかった。棚田は公共交通機関の少ない山間に多いため、自動車免許を持たない私にとって、アクセスが困難な場合が多いのだ。

しかし、このまま食わず嫌いになってしまうのもよろしくない。そう思った私は、四国に存在する棚田と、それと水田ではないものの、棚田と同じく段状に作られた畑である、段畑を巡ってみる事にした。

木村 岳人



徳島県上勝町、樫原の棚田へ

今回私が訪れたのは、徳島県中央部に位置する上勝町(かみかつちょう)。その樫原(かしはら)地区の棚田である。

上勝町は四方を山に取り囲まれた山間地域で、むしろ棚田が存在しない集落の方が少ないと言う程、棚田の多い土地らしい。中でも樫原地区の棚田は歴史が深く、規模も上勝町で最大級なのだという。

ふむ、なかなか良いではないか。徳島県ならば私の住む大阪からでも高速バスで三時間ほど。徳島市から上勝町へも、バスを乗り継いで行けるようだ。よし、思い立ったら吉日。早速、行ってみる事にしよう。


大阪から意外に近いね、徳島県の徳島駅
まずは上勝町の少し手前、「西横瀬」までのバスに乗る

途中、妙に気になったアンニュイな表情の像
程なくしてバスは山地へと入っていく

徳島駅から上勝町へ直行するバスは無い。なので、まずは上勝町に隣接する、勝浦町の西横瀬行きバスに乗る。西横瀬からは上勝町営バスが出ており、それで上勝町の中心部へと行く事ができるのだ。

バスは徳島市街地を抜け、田園地帯を越えたのち、山へと入る。徳島駅を出発して一時間程で、西横瀬に到着した。


ここでも既に「結構遠くに着たなぁ」という感じがする
上勝町営バスが接続しているのでこれに乗る

バスは谷に沿って、ずんずん山へと入っていく
細い切通しに思わず息を飲んだ

なお、この町営バスは、普通のバスにある運賃表や降車ベルが付いていない。運転手さんに行き先を告げておかないと、終点の八重地集落にまで乗るハメになるのでご注意を。

私は上勝町の中心地である役場を目指していた為、その最寄りのバス停である横峯橋で下ろして貰うよう、頼んでおいた。

横峯橋へは西横瀬を出てから40分程で到着。気の良い運転手のおじさんは、バス停から役所までの道を、懇切丁寧に教えてくれた。……とは言っても、バス停から役所は目と鼻の先だったのだが。うん、この町は良い人が多そうだ。


バスを降りた場所はこんな感じ。溢れ出る大自然


役場から樫原の棚田を目指す

さて、上勝町役場から樫原地区までの道のりであるが、これは当然、徒歩で行く事となる。距離は結構あるが(多分、5kmぐらい)、そこは気合と根性でカバーだ。



それにしても、上勝町は緑が濃い
くねくね曲がる険しい林道を進んで行く

ちなみに、帰りの際に知った事ではあるが、樫原へ行くなら役場から歩くよりも、その先の神田(じでん)というバス停で降りた方が断然近かった(そちらのルートは2kmぐらい)。

今後、もしバスで樫原に行かれる場合は、役場ではなく神田バス停で降ろしてもらうのが賢明だろう。役場から樫原までの道は、車道でこそあるものの、その勾配はかなり急。山道を歩くのと同じようなものなのだ。


しばらく林道を行くと、ぽっかり開けた集落に出た

既に棚田がちらほら見られる
この辺りではまだ規模が小さい分、先への期待が高まる

集落を抜けるとまた林道。ネットに光が反射して異次元トンネルみたい

林道を抜けると山間集落が姿を現す。その集落を抜けると、また林道。そしてその先には再び集落。樫原地区までの道のりは、おおむねそれの繰り返しであった。それらの集落には、当然のごとく棚田が付随している。

この上勝町という町は、そのような山間の棚田集落が集合してできている自治体なんだなぁ、と改めて実感した。

さて、歩き始めて1時間半くらいが経った。歩き続け、大分くたびれてきたその時、林道が途切れて視界が開け、目の前に広々とした棚田が広がった。


ようやく、樫原の棚田に到着だ

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