服に仕込む
胸のあたりにバネを縮めた状態で見えないように仕込んでおき、ドキッとした瞬間にバネが伸びてハートが飛びでるという仕組みをつくりたい。
これには、ポケットが2つあればいいと考えた。
このカートリッジをポケットに入れる。
そして、このポケットの上に、ハート収納用のポケットを新たにつくってしまうのだ。
その結果、
マジックテープだけでくっついている擬似ポケットを剥がしとることで、収納されていたハートが飛びだすというメカニズムである。
長いわ、バネ。いや、うすうす感じてはいたのだが、自信が確信に変わった。
そしてもうひとつ、赤い布をとったあとに赤いハートが飛びでてくると、赤と赤でよくわからないという問題が生じることもわかった。 なにより、このシャツに対して赤いポケットが絶対的に不自然という理由から、たいそう地味なポケットに変更することになった。
このポケット、紐がぶらさがっている。
布に通されたこの紐を引くことで、一瞬にして外側のポケットをはがすことができるのだ。 ちなみに最初赤い布でやっていたときは、布の上部をクリップで挟み、そこに通した紐を引っぱるという形にしており、これまたかなりの不自然さを醸しだしていた。
ぼくは「これでいい」と思っていたのだが、カメラマンからNGがだされた。 じつに賢明な判断である。
トキメキ、してきます!
それでは、ぼくのハートがドキーン! とするところをご覧ください。