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ちしきの金曜日
 
500トンの柱が59本!

いざとなると毎秒200立方メートルの水を排水する。そんなことが信じられないほど静かでクリーンな雰囲気の空間だった。そして共同取材陣はエンジンほかにむちゅう。【大きな画像はこちら

ガスタービンエンジンが計4基。その力で、毎秒200立方メートルの水を排水できる。200立方メートルだよ、200立方メートル!25mプール約1杯分だそうだ。「毎秒」だよ、「毎秒」!すごい。


「吐出し量」に50立方メートル/sとある。それが計4基、すなわち一秒間に200立方メートルだ!

ポンプの窓のようになっている部分から中を覗くと、こんなギアが。これらでタービンエンジンの回転を減速しつつ伝動する。

ポンプの下にこういう構造があるそうです。さぞかしすごいスクリューなんだろうなー!

ポンプのまわりに点々とある赤いものが気になった方もいらっしゃることでしょう。近くでみるとこんな形。ちょっとかわいい。

これ、消火装置だそうです。いざというときには大量の二酸化炭素が出てくるとのこと。きけばきくほど随所に興味深くおどろくことがたくさん!



そして第1立坑!

今回の取材のハイライトは(といってもぜんぶハイライトなんですが)、第1立坑だ。内径30m、深さは60m以上。じつはぼく、いろんな"ドボク"見に行って写真撮ってるけど、高いところ苦手。この写真は決死の思いで撮った。というかこれ「高いところ」なのか。「低いところ」なのか。


内径30m、深さは60m以上。この立坑に最終的にほか4つの立坑から水が流れてきて、調圧水槽経由でポンプに運ばれる。【大きな画像はこちら / さらに大きな画像はこちら(←横6000ピクセル・17Mありますのでご注意)】


横に見える大きな穴がさきほどの調圧水槽に通じている。この立坑に最終的にほか4つの立坑から水が流れてきて、調圧水槽経由でポンプに運ばれる、という流れだ。

それにしてもここに水がたまったら、深さ60mの最深部の圧力はただごとじゃないだろう。つくづく、規模が大きくなるとそれだけでいろいろ想像を絶するたいへんなことを解決しなければならないものだ、と思う。

工場やジャンクションを撮ってきたぼくだが、あらためて「機能を追求した結果、巨大になってしまったもの」のすごさを実感した。なにより、それを実現した人たちのすごさを。


さて、告知です。明日7月10日に都市河川の映像イベントを行います。都市河川の映像ならこの人、野田真外のイベントです。最近すっかり川づいているぼくも出演します。

【静脈列島LIVE01〜川から日本を見てみよう】
東京、横浜、名古屋、大阪、福岡など日本の様々な都市を川から眺めてみようという上映&トークイベント。
【出演】野田真外、他
【日時】7月10日(土)開場18:00 / 開演19:00
【料金】予約¥1,500/当日¥1,800(飲食代別)
【場所】阿佐ヶ谷ロフト A
くわしくはこちら


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