マカロン茶漬け

日本を越え、今度は海外のスイーツでお茶漬けを作ろうと、マカロンをチョイスした。女子はスイーツが好きだから、これならマホちゃんも大喜びだろう、とマホちゃんの顔を見たら、フルマラソンを走り終わった後みたいになっていた。

海外と日本の文化が融合した最高のお茶漬けの完成だ。食べてみると「コーンフレーク」のような味がする。時間がない朝にぜひ頂きたいお茶漬けになっている。油も浮いており、通常のお茶漬けより腹持ちもよい。2010年のこの瞬間から、朝の食卓に並ぶのはこのマカロン茶漬けではないだろうか。

しかし、一方でマホちゃんはこれを一口食べるなり、美味しいと言っている僕と弟を遠い目で見始めた。彼女にとっては相当不味かったらしい。「私、地主の姓にはなれない」と言う発言まで飛び出した。「高山（マホちゃんの苗字）のままでいい」と続ける。女性と男性の舌は随分と違うようだ。

肉まん茶漬け

甘い饅頭にこだわってきたけれど、最後は肉まんをお茶漬けにする。「まん」が付けば何でも饅頭なのだ。それにそろそろ甘くないものを食べたいと思っていた。かなりの期待だ！

煎茶をかけると美味しそうな肉汁が茶碗の中へと流れ込む。美味の予感だ。僕は携帯にメールをくれる女性は確実に好意があると思うが、それと同じくらいの美味の予感だ。ローソンの肉まんは期待を裏切らない。

皮の部分が煎茶をダイソンの掃除機なみに吸い込むので多めにかけなければならない。味の方は想像通りに美味しい。電話でしか話したことが無い人がいて、その人の電話の声は綺麗。いざ会ってみると容姿も綺麗だったみたない感じだ。パーフェクト！　単にいま僕らが辛いものを欲しているというのもあるかもしれないけれど。

順位を決めます

さて、普通の饅頭茶漬けもあわせて、8種類の饅頭茶漬けを食べた。3人で話し合って順番を決めた。マホちゃんは全部最下位とのことだが、僕と弟の会談では「さくら餅茶漬け」を筆頭に「黒糖饅頭茶漬け」と続くということになった。どれもそれなりに美味しかった。

鴎外君ちもそうだったように、奥さんは饅頭茶漬けを嫌っていた。それと一緒でマホちゃんの口には合わなかったようだ。僕はどれも美味しく感じ、森鴎外と同じ感性を持っているんだなと実感した。僕は森鴎外なのだ。舞姫級の作品を生み出すはずだ。