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フェティッシュの火曜日
 
面白いカードゲームを教えてくれませんか?

性格が出まくる疑心暗鬼ゲーム

続いてのゲームを指南していただくのは、高円寺のバーraid=gigのフルヤさん。「Cyberpunk videogame bar」と名乗るこちらのお店はまだ開店2ヶ月。カードゲームの話の前に気になりすぎるのが、入って正面にある100インチのスクリーン。でけえ!!


正面のソファに座るとまたすごいんだ、これが。

巨大スクリーンと5.1chの爆音音声、これだけでもう相当ひっくり返りますよ!いくつかビデオゲームやらせてもらいましたが、家の小さいモニタでやるのとは全く別モンですね…。これを酒飲みながら出来るって、オトナの夢過ぎる!俺のこれまでのオトナ買いが、とてもとても小さなものに感じてきた…。

それはともかく!このゼータクなビデオゲーム環境だけでなく、カードゲーム・ボードゲームも常備してあるこのお店からの推薦は「お邪魔者」。金鉱堀りをモチーフにしたカードゲームです。


「お邪魔者」は邦題でもともとは「Saboteur」。ドイツのゲームです。

本来4,5人いた方がいいんだけどフルヤさんと2人でやってみました。

カードゲームといっても、普通のトランプのゲームやさっきの「エスカレーション!」とはカードの使い方がぜんぜん違います。見た目的には…七並べ?ゲーム的にはチクタクバンバン的な?とでも言いましょうか。

まずこのゲームにはスタートとゴールがあります。金鉱堀りだけに舞台は洞窟。


まずはこちらがスタート。
こちらがゴールの金塊。

プレイヤーに配られたこういう道カードで2点を繋いでいきます。

机の上に置かれたスタートとゴールのカード、その間を各プレイヤーに配られた道カードで繋いでいくのが基本ルールです。プレイヤーは順番に6枚(プレイヤー人数により変わる)の手札の中からカードを出して、ゴールまでの道を繋いでいきます。

スタートとゴールの間に置けるカードは7列分。このカード並べた時の見た目が七並べ風、道を繋いでいく感がチクタクバンバン風、てな感じで。


カードも一本道あり行き止まりあり。

ただ、これだけだとただの「みんなで協力して道を繋げましょうゲーム」にしか思えないわけで。タイトルが「お邪魔者」というだけに、邪魔の要素がいっぱいあります。まず自らの手札には道カードだけでなく、他のプレイヤーを動けなくするカードというのがあり、行動を止めることが出来ます。それを解除するためにはまたそれ用の札が手元に来るのを待つしかない。また別のプレイヤーが助ける事も出来ます。

ランタンが壊れたりピッケルが折れたり、のカード。

しかも洞窟掘りを単純にさせないのが、金塊のあるゴールはひとつではない!ということ。正確にはひとつの正解ゴールと2つのニセゴールがあり、道を繋げようにも最初のうちはどこに繋げればいいかわからない、ということ。ゲーム開始時は下写真のようにゴールが三カ所あり、どれかひとつが本物の金塊です。

どのルートを進むかはプレイヤー次第。

ただ「ゴールの札を一枚だけ見れるカード」というのもあり、それを使えば事前に判別が可能。しかし、それであからさまにゴールに向かってしまうと他プレイヤーから気づかれてしまう。たとえ金鉱掘りという同じ目的でも、自分が真っ先にゴール出来るように出し抜かねばならないのです。

そしてこのゲームが「お邪魔者」と呼ばれる最大の要素、それがプレイヤーが「金鉱堀り」と「お邪魔者」の2手に分かれさせられること。「金鉱堀り」のこのゲームでの任務はスタートからゴールまで道をつなげること。それに対する「お邪魔者」は道を繋げさせないこと。最初にその2者の役割を分けられるのだけど、役割を分かっているのは自分だけ。つまり、他のプレイヤーは周りのプレイヤーが敵か味方か、金鉱掘りかお邪魔者か? 怪しみながらゲームを進めなければいけないのだ。


ざっと図にすればこんな感じ?

ただ、お邪魔者担当も最初から邪魔すればいいわけではない。早々に自分がお邪魔者担当と見破られてしまうと、金鉱掘り側から集中攻撃を受けて動けなくなってしまう。だから、道のカードがゴールに到達しようとした直前に邪魔するのが一番効果的なのだ。

あと一手でゴール。こういうタイミングで邪魔されるとヒー!ってなる。

細かい部分を大分はしょりつつのルール説明ですが、このゲームの面白いのはお互い疑心暗記の部分!フルヤさん曰く「すっごい性格が出ますよね。コイツ仲間だと思ってたらギリギリで裏切られたり、逆にコイツ敵だろと思ってたら単に天然だったり。仲間と分かったらアイコンタクトで次行くぞ、って攻めたりね。お互いの性格なんかから推理しながらカード出して、ハマった時はすごい気持ちいいですよ!」とのこと。

同じようなゲームはオンラインゲームなんかでも出来るんだろうけど、こういう騙し合い系ゲームは絶対お互いの顔見ながらやる方が面白い!コレは再度人数集めてやってみたいなあ。かなりゲスな笑顔で楽しめそうだ…。


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