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フェティッシュの火曜日
 
金太郎飴の顔を途中で変えてやりたい

集大成

ここまで湯煎したり火であぶったり、振り返ってみると色々試してきたようで 実はそれほどたいしてやってないですが、集大成として途中の顔が違う金太郎飴を一本作ってみようと思う。


素手で変形できる程度に温めて柔らかくする。
捻ったり伸ばしたりして顔が変わるように形を変える。 非常に末端的な飴職人。

なにが変わったのか分からないぐらいのところで完成。

あんまりいじりすぎると顔に見えなくなってしまう恐れがあるので加減が難しい。 とりあえずいままでの経験からだいたいこれぐらいと決めてみた。

ただ思い返すとそんな経験なんて全然なかったのでウソです。100%勘です。

 

メタモルフォーゼ金太郎飴

そういうわけでこの金太郎飴を等間隔に切って並べてみました。


 

またどこを取っても微妙な表情しかないが、普通の金太郎から始まって途中で違う顔になり、 最後の方にはまた戻るようには一応出来たと思う(あまり戻ってませんが)。

特に中間の表情は、デフォルトの不満げな表情から一転して不安げな顔になってるのが印象的だ。


「明日からどうすっかな・・・。」

世の中に不満を持って愚痴ばかり言う者は、周りから見放されて結局不幸になる。 そして最後にはまた不満な顔をする。

そういうストーリーがこの金太郎飴にはある。人生訓金太郎飴。

 

直接顔を変えてみる

ここまでは金太郎飴の顔を途中で変えるという企画上、切ってみるまで顔がどうなってるか分からないように 飴を外からいじくってた。

ただやはり顔を確認しながらできないため、思ったより変わってなかったり逆に変わりすぎてたりで フラストレーションが溜まる。もう十分だろうと思って切ってみたらまた普通の金太郎が出てきたときの ガッカリ感といったらない。

なので最後は金太郎の顔を直接いじくってやろう。


切り落とした飴単体で温める。
この後やけどしました。

福本伸行(カイジ等の作者)が描く金太郎。
温めすぎた金太郎。

お皿にくっついたのではがそうとしたらマトリョーシカみたいになった金太郎。

飴はいつでもおいしい

今回細工をした金太郎飴は撮影が終わると全部食べていって、 おかげでいま歯が痛いのだが、驚くのは飴の味の変わらなさだ。

あんなに湯気で溶かしたり火で焦がしたりレンジで溶かしたりしたのに、 いつでも味が変わらずおいしい。

不満げでもにやけ顔でもブレることのない味。 金太郎飴で変わらないものは顔ではなくおいしさでした。

うまく切れないと目を背けたくなる光景が広がる。

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