次は、ハーブコーディアルを作ってみることにする。
コーディアルとは、身体を元気づける飲み物のこと。お酒が入っている場合は「リキュール」という名前になる。
コーディアルだったら、ソーダや水で割って、ノンアルコールで飲める。お酒が苦手な人でも、大丈夫なので便利だ。

さて、何のコーディアルを作ろうか。
ジャパニーズハーブ…、シソって、どうだろうか。

シソの葉っぱ20枚を、コップ２杯の水入れて、20分くらい茹で、香りをうつす。
香りが出たら、しその葉を引き上げ、砂糖100グラムを入れる。
最後に保存のためのクエン酸を少々入れて、出来上がり（レモン汁でも可）。

水で割って、味わってみると、う〜ん、シソ！　シソ満喫だ。
匂いがいっぱいに、口に広がる。でも甘くてシロップ状になっているので、抵抗なくスッと飲める。
殺菌、発汗、解毒、美肌にもいいらしい。

問題は、大葉がそんなに安くないことだ。このレシピでは、200グラムくらいのコーディアルしか作れなかった。もっと大量に出来なければ、厳しい。

季節のもので勝負しよう、ゆずと新しょうが

じゃあ、安値で手に入る、季節のものを使ってみよう、
と考えて、ゆずのコーディアルを作ることにした。

通常だったら、皮をきざんで、マーマレードのように作るのだけれど、今回は思いきって、「ゆず全部を使うコーディアル」にした。
大きめのゆず２個から、種だけを取り除き、コップ１杯の水を入れて、ジューサーにかける。
ペースト状になったら、ゆずと同量くらいの砂糖を入れて、火を入れて、クエン酸入れて、出来上がり。

うわ！！！！！！
丸ごと入れているので、少し苦みがあるけれど、香りが鮮やかで、おいしーい！！！
瓶詰めの「ゆず茶」よりも、ずっと爽やか、しつこくない甘さ。
これはイケる。
ミキサーして砕いたゆずが入っているから、舌触りが少々気になるけど、それ以外はオッケー。
いや、このザラッとしてるところが、逆に魅力なのか？

次に、ジンジャーコーディアルも作ってみた。

ジンジャーコーディアルは、つーんと香った。喉にクワッとくるくらい、刺激的だ。
「身体にイイっ」っていう味がする。

でも、せっかく今は、「新しょうが」の季節だ。

これを、ゆずコーディアルと同じ手法で、
黒いところと皮をこそげ取り、まるごとミキサーにかけて、

砂糖を入れ、煮て、クエン酸を入れて処理。
クエン酸を入れると、黄色がピンク色に変化した。

飲んでみる。

普通のしょうがより、飲みやすい。味がツンツンしてない。
なのに、身体が一気にポカポカになった…！
ぶわーっと上半身が熱くなる。こ、これ、ヤバいんじゃないの？
一番すごいんだけど…。