「生姜で炒めればなんとかなる理論」というものがあります。何か未知の食材でも、生姜炒めにすれば美味しく食べられるという考え方です。私が勝手に思っているだけで、全く世間には知られていません。
今回はその理論の限界を検証してみます。本当生姜炒めにすればどんな食材でも美味しくなるのか。普段は炒めないようなものも炒めてみます。
(馬場吉成)
まずは生姜炒めの作り方をザックリ紹介
今さら説明するほどもない定番の味付けですが、一応ザックリ作り方を説明しておきます。定番中の定番。豚肉生姜炒めを作ります。
先ずは材料。豚肉とタマネギ。ロース肉でもバラ肉でもモモ肉でも構いません。今回は以前テレビで見たタモリ流豚肉生姜炒めにするのでロース肉としました。
醤油、酒、ミリンを混ぜ合わせ、そこへすりおろした生姜を入れれば生姜炒めタレは完成。テレビで見たタモリ流生姜炒めでは、確か調味料の配分は説明されていなかったので味を見ながら適当な量を使っています。
ちなみに、我が家で通常生姜炒めをする際は、醤油、酒、ミリン以外に砂糖も若干使います。配分的には大体醤油が大サジ2.5。酒、ミリンが各大サジ1。砂糖が小サジ1。そのぐらい使っているでしょう。
あとは材料を炒めて、タレを絡めるだけで生姜炒めとなります。
タモリ流生姜炒めでは肉に小麦粉をまぶして油を使わずに炒めるのがポイントだそうです。そうすることによって肉の味が閉じ込められるとともに、タレがよく絡んで美味しくなるのだとか。
タモリ流生姜炒めは確かに旨い。ひと手間で普通の生姜炒めが格段に美味しくなっています。
しかし、そんなひと手間が無くても美味しいのが生姜炒め。基本的には。醤油をベースとして、酒、ミリン、砂糖等を混ぜ合わせておろし生姜を入れたタレを作る。あとは炒めた材料にそれを絡ませれば(漬け込んでから炒める場合もあり)出来上がります。
実に簡単。それでいて美味しい。素晴しい味付けですね。では、その美味しい味付けが何処まで通用するか。色々生姜炒めにしていきます。
土臭さもこれならいけるはず
最初はこちらの食材を生姜炒めにしてみます。
まずはヘチマ。ほそいさんが土臭さを克服できなかったあの食材です。我が家では時々食べる食材。食べる時は普通に味噌で炒めて煮込むか、オイスターソースとカレー粉で炒めるなどしています。生姜炒めはまだありません。やってみます。
出来上がったヘチマ生姜炒めがこちら。
出来上がったヘチマ生姜炒めは実に旨い。加熱されてトロリと柔らかくなった実に醤油と生姜の味がよく合います。土臭さも生姜の風味により味噌などで炒めた時ほど感じません。これならヘチマの土臭さが苦手な人にも勧められそうです。飯にも合う。
妻にも食べて貰いましたが大好評。まあ、この手の食材なら順当な結果でしょう。もっとも、土臭さに関しては夫婦そろってヘチマが普通に食べられるので、個人差有りの結果かもしれません。
さあ、次行ってみよう。日本ではあまり食べられていないあの食材を生姜炒めにしてみます。