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年末年始とくべつ企画
 
貧乏国盗り合戦


榎並さんの胸元の肌面積にこちらの考えが甘かったことを
知る。

ライター四名で県を争う国盗り合戦。声をかけていただいたのでせっかくだからと参加したが、 北海道という県のない場所で育ったため県境というものがよく分からない。

ただ大きめの川を越えれば県が変わるというのは漠然と知っている。 河原は好きなのでせっかく行くのであれば好都合。

のんびり河原を巡りつつ、最後は新幹線で誰も行かないような遠くに向かえば 全然優勝できると思ってました。

小柳 健次郎



河原→河原→新幹線作戦

なるべく河原を回るように考えた行程はこうである。

10:16 東京駅から電車に乗り市川へ

10:34 江戸川を越えて市川駅着(千葉県)

10:45 市川駅からバスに乗り松戸へ

11:25 松戸駅から埼玉方面に河原を渡る(埼玉県)

12:50 上野から新幹線に乗り高崎へ

13:43 高崎駅着(群馬県)

千葉や埼玉は誰もがすぐ狙いに行くはずなのでスピード勝負。 出来るだけ速く、かつ河原にこだわって行けるルートを考えた。

最後の締めが群馬なのは、川沿いばかり行くと見せかけて山側、という知的な作戦である。

スタートからいきなりダメになる

10時に東京駅を他メンバーと出発。

このときはのんびり楽しみながら河原を巡ればいいか。ぐらいに思っていたが、 地主さんが子供のように階段を走って駆け上がる姿を見て背筋が伸びた。


そして場所が分からずいきなり乗り遅れそうになる。
この江戸川を越えれば千葉県。まだ他からの連絡は来てない。

と思ったら駅到着3分前に先を越される。
無駄に千葉に来た人。

もうすこしで駅というところで安藤軍が舞浜に入り千葉県をとられた。やってみて分かったが、これはものすごく悔しい。東京駅の改札で違うホームに行ったから別のところに行ったと思ってたのに。

悔し紛れに書くと、企画発案者のくせにいきなり一番というのは大人げないと思う。

意味のない移動

いきなり出鼻をくじかれた格好だがまだ埼玉県がある。ここからバスに乗って松戸に行き、そこから河原を越えれば取り返せるはず。


ここから巻き返す・・・!
のはずが、バスを待ってる間に獲られた。

気を取り直し埼玉に向かおうかというところで榎並軍から埼玉とりましたメールが。えー。

幸いバスに乗る前だったので、ルートの変更はまだ間に合う。ここは方向転換して別の県を攻めるべきではないか。

こういうとき決められたレールの上しか走れないのが小柳健次郎という男で、結局そのままバスに乗り松戸へ向かいました。


あとやっぱり河原が見たいなと思って。

松戸の河原は気持ちよかった。それでいいじゃないか。

完全に意味のない移動

ところでこちらがバスに乗って無意味な移動をしてる間にも榎並軍がボコボコと他県をとっていき、安藤軍と地主軍は一度東京に戻って策を練るという。

しかし小柳軍に策を練り直すという選択肢はない。


なぜなら事前に切符買ってるから。

新幹線の切符は当日いきなり買えるものなのかどうか分からず、事前に予約して受け取っていた。席も時間もばっちり指定である。いまさら変えようがない。

しかし場所は群馬県の高崎である。場所が場所なだけに敵も簡単には行けないはず。これは新幹線で一気にゲットするチャンス。


祈りを捧げながら新幹線を待つ。
そしたら祈りを無に返すメールが来ました。

新幹線って乗るだけでも楽しいですよね。
心が折れると体も傾く大発見。

ちなみに新幹線で高崎に向かってるとき、東京に一番早く戻ってきた人が東京を獲ったことになるルールが追加され、もちろん獲れませんでした。

河原に行けたから良し

榎並軍が緻密な戦略で次々に県を制圧し、安藤軍と地主軍が臨機応変に策を変えてきたのに対して、ひょっとしたら道間違ったかもと思いつつそのまま進んで崖下に転落したような結果に。

結局参加者の中で唯一どの県もとれなかったわけだが、当初の目的である河原には行けたのでそれはそれで良しとしたい。

なぜなら河原は心の47都道府県なのだから・・・。


空が青ければいいじゃない。

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