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ロマンの木曜日
 
貨物駅めぐり

秩父産石灰石の出発駅

影森駅は貨物専用ではなく、人も乗り降りできる普通の駅だ。しかしホームの脇に貨物用と思われる線路が何本も敷かれているのが見えて、一気にテンションがアップした。



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正確には貨物部門は駅ではないのかも知れない

実際に行ってみると、夕方も遅くなってしまったせいか、そこそこ広い構内に貨物列車は停まっていなかった。しばらく待ったけどやって来る気配もなし。


貨物駅ではなくて、普通の駅だった
でも貨物用と思われるヤードもある

実はこの駅に石灰石を積み込む施設はなく、ここから貨物線が分かれていて、その先に積み込み施設があるらしい。でも時間が遅くなり、辺りはだいぶ暗くなってしまった。一般人が訪れるような場所でもないので不審者と思われそうで、積み込み駅までは行かなかった。



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鉄道好きの人が大勢レポートしてるので「三輪鉱山」とかで検索すれば見られます
右側が本線で左側が鉱山に続く貨物線、ちなみに真ん中も昔は別の鉱山施設に続いていたらしい

というわけで1日かけてめぐってみた秩父鉄道の貨物駅。山間部で採れた石灰石を平野部にある工場に運んで、港から運んできた石炭をエネルギーにしてセメントを作る、という物の流れを見ることができた。

こういったローカル線の貨物列車は全国的に少なくなってきているらしいけど、なんだか独特の雰囲気があってわくわくするので、走っているうちにあちこち観に行ってみたいと思う。

ところでこの秩父市で産出される石灰岩、この地域一帯を見下ろす武甲山という山で採掘されている。この山が石灰岩の町を象徴するような姿だったので、最後に紹介して終わりにしたい。


石灰石採掘のため斜面が段々に削られた武甲山
僕が子供の頃は需要が減るなんて予測がなく「大人になる頃には武甲山がなくなる」と教えられた

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採掘している現場の見学にも行ってみたい

石灰石鉱山が気になる

当初は線路好きの延長で貨物駅を見ていたのだけど、そのうち石灰石の輸送、そして石灰石の鉱山そのものに興味が出てきてしまった。

ここ最近そんな傾向が強くて、実は秩父以外にも石灰石鉱山とそれを運ぶ貨物線を観に行ったりしている。

三重の藤原鉱山と三岐線とか
岐阜の金生山鉱山と西濃鉄道とか

なので、これもあちこちまわりたいなと思っているけど、これってどんな衝動なんだろう。自分でもどこに向かおうとしているのかよく分からない。


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