ひっぱるクジで一番人気だったのがブロマイドだった。パウチしてあるのが30円、紙っぽいのが20円だった。 どうでもいい話だが、私はこの頃、玉置浩二のブロマイドが死ぬほど欲しかった。しかし駄菓子屋はおろか近所のデパートにも売っていないので父に相談すると、銀座の大きいレコード店に連れていってくれた。いつも駄菓子屋のブロマイドに慣れ親しんでいたので、一枚250円の生写真には相当興奮した。子供はそれくらいの事ですごく幸せになってしまうのですね。
駄菓子屋で買うブロマイドの特徴は、裏側のわけのわからなさだ。ここだけがんばって子供向けにしているようなのだ。
GALってなに…。
あの頃のアイドルは子供の好きそうなものにしばしば乗り移る。給食の牛乳が瓶だった学校では、8割の子供が牛乳瓶のフタ(ぎゅっぱ)を集めていたと思うのだけど、そんな子供心を掴んでいるつもりなのかは定かではない。
バカ
ジャニーズにはまったく興味がなかったが、暇つぶしに合成写真を作ったのを覚えている。 そうだ、自分が19才の頃はまだSMAPに森君がいたのだ。そう考えると貴重な3ショットだ(ねつ造だけど)。 ひっかかる所としては、特にファンではなかったわりにはちゃんと身長を調べて貼っているし丁寧にパウチまでしてあるのはどういう事だろう。 部屋の整理をしていて、自分が昔作ったそんなものが突然出てきたらあなたならどうしますか。
なめねこ
話を戻す。ブロマイドといえばなめねこなのだ。あの頃、本物は100円、ニセモノ(駄菓子屋クジ)は20円だった。我が家には純正ブロマイドが何枚かある。父がなめねこファンだったので会社帰りによく買ってきてくれたのだ。その事は今でも父に感謝している。
裏は「なめるなよ」。むしろこっちのほうが貴重なのでは。
リバイバル版、裏もカラーで鼻血出そう。