偶然が最高に盛り上がる
おいしいもの目当てで入ったそば屋で、頭はもう完全においしいもの探しにシフトしていて、一応のらいぬのことも聞いておくかと、聞いてみたら、知らないけど厨房にも聞いてみますよ、と店の親父さん。
のらいぬ情報集まらなかったな、おいしいものあと何品見つかるかな、とそばを食べてたそのとき「どうやら見たそうです」と情報が。
この瞬間はしびれた。女将さんいわく、一週間くらい前に日比谷通りを歩くのらいぬを見たという。
「その犬、白じゃありませんでした?」「たしか、白っぽかったように思う」
刑事だ。これはもうやってること刑事だよ。最高潮に達した私たちの気分は、もう、のらいぬ刑事である。
いかにも殉職しそうだ、のらいぬ刑事。 |