わりとそのへんで見かけるくせに常軌を逸した戦闘能力ですっかり現代社会の脅威と化しているオオスズメバチだが、最前線で毒針を振りかざす働きバチは全て雌であり、雄は刺さないという事実はあまり知られていない。 毒針は産卵管が進化したものなので、雄にはその機能が無い。だからこのように手で掴んだり、手乗りにすることも可能だ(アゴで咬まれる可能性はあり、それはそれで痛いです。毒は無し)。 手の上であたふたと動き回り、掴まれては首を振りながら離せバカヤローと補導された酔っぱらいの様にもがく、最強昆虫としての威厳を完全に失墜した姿にきゅんとなった。
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