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クラブ活動
 

毒部
伊藤健史 たった数ミリグラムで幾人もの人間を殺傷できる猛毒を持つ超危険動物から、単に不快なだけの虫まで、我々の周囲では多種多様な有毒生物が生を謳歌している。
そんな妖しく、かっこいい、時に癒される毒の生き物達を紹介する事によって、WEB2.0もソーシャルネットワークも確かに素晴らしいけれども、世の中には「毒」という切り口もあるんじゃないだろうかというささやかなライフスタイル提案ができたらと思う。
それにしてもなんといういかがわしい名の部活動だ。親が見ていなくてほんとうによかった。 (伊藤健史

チャドクガ

チャドクガ
ヤモリさんに、ハニートーストかなにかのようにくわえられてるのが彼です。彼についての記事です。

幼虫、成虫共に毒毛を持ち、天敵に捕食されるのを防ぐ…はずが目の前であえなくヤモリに捕獲された。この後苦しんで口から離しでもすれば彼の犠牲も十分に意義のあるものだったかもしれないが、桜でんぶ的な食感のアクセントでも楽しむかのように嬉々として飲み込んでいた。

死にゆくチャドクガからすれば、ヤモリと自らの武器に対して不条理な気持ちでいっぱいだろう。進化の途中だとでも思ってあきらめてもらうしかない。

これを目撃して以来、私の中でチャドクガは、人が触れるとかゆみや腫れを引き起こしてやたら迷惑千万なくせに、直接の天敵に対して効果がないという哀愁溢れる無駄死に毒虫としての地位を確立したのである。(あくまで所感であって、鳥なんかはやっぱ避けてると思いますよ)

( 2012/03/04 11:00:00 )



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