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TOKYO CULTURE CULTURE ライブレポート TOKYO CULTURE CULTURE
 
「西原理恵子の居酒屋煮え煮え」完全レポート!

なんとなく緊張感のある表情で、西原さんが再登場。第二部開始。

「もうこれ以上はない、という、ビッグゲストを読んでしまいました。
……藤子不二雄A先生です!」

ええええええええええええええーーーーーーー!!!!
と、どよめく場内。


あの、ピンクのジャケットを着て、歩いて来られるお方は、たしかに…
A先生だー! うわあああああああああああ!!!

「僕は、サイバラさんのファンなんですよ。それで来たんですけど…。
てっきり、ラジオ番組の収録か何かだと思ってたんだけど、こういった、ライブ会場だったんですねえ。
それでね、楽屋に生ビールを持ってきていただいたので…飲んでしまったので、ちょっと酔ってますから。
Fは真面目でしたけど、僕は不真面目なんで。お酒、好きなんです(笑)」
と、A先生。
先生は今でも、40時間連続で飲んだりされるそう。スゴイ。

「さっき、みうらじゅんさんと『画力対決』というのをやりまして、『怪物くん』を描いたんですけど、先生、見ていただけますか?」と、絵を取り出すサイバラさん。


「……西原さんのより、みうらさんの絵のほうが、マシかな…」とA先生。「じゃあ、見本描いて頂けませんか?」と、お願いするサイバラ先生。
そこで、何と、ライブドローイングを見せていただけることに!!

サラサラ完成されてゆく『怪物くん』。「魔太郎もお願いします!」とのサイバラさんのリクエスト追加で、
魔太郎のライブドローイングも!! 同時に、サイバラ先生も魔太郎に挑戦。


西原先生の魔太郎。正直、似てません。

「A先生、魔太郎って、洋服の胸のところにある、ぬめーっとした感じのバラの模様がポイントですよね。何なんですか、コレ?」
「コレ? ……何だろうね、コレ。大人っぽい感じを出したかったのかな」

A先生、あまり説明になっていませんが…。

「僕は小さい頃、チビで赤面恐怖症で、コンプレックスがあったから、いじめられっ子を主人公にしたマンガを描きたかったんだよね。描いてみて、アンケートで下位になるかなあ…と思ってたら、一位になっちゃって。
それで調子にのって…。大映のオバケ映画で、いじめられて自殺しちゃう女中の話があるんだけど、その中で『ウラミハラサデオクベキカー』って言うセリフが好きだったので、拝借しちゃったんだよね」

なんと、魔太郎の名セリフには、元ネタがあったんですね。


「この機会、せっかくだから、画力対決もやってみませんか?」という八巻氏の提案で、サイバラ対A先生の、夢の画力対決が実現!! お題は「鉄腕アトム」。どちらが…本物に似てますでしょうか…ね!?


 

絵を描き終わったあと、ふと胸ポケットから、数枚の写真を出すA先生。
「これ、クイーンエリザベス号に乗った時なんだけど…」
「はい」
「動くホテルみたいな船だから、ゴーゴーホールなんかがあって、コーラスを歌う娘さんたちがいて、彼女らが僕のファンだというので、毎晩、楽しく一緒にお酒を飲んでいたんだけどね」
「はい」
「で、それがその時の写真で。……僕は、写真を撮るのが趣味でね」
「はい」
「これなんか、宮沢りえちゃんと撮った写真で。…今日は、会場に、こんなに若い娘さんが来てるなんて、思わなかったから…」
「……要するに、女の子と写真が撮りたいんですね? 
分かりました! もう、お好きなコを選んでください! 何しちゃってもかまいませんから!」

そんなわけで、フリオ・イグレシアスのように、華麗に会場を回遊する先生(撮影しているのは、A先生の担当編集者さん)。
お客様、大喜び!!

「奥さんには内緒だよ、ゴハン出してもらえなくなっちゃう(笑)」

巨匠なのに、お茶目な先生でした。




 

 
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