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11月のテーマ:冬

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銭湯巡り



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越の湯のファサード

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開店を心待ちにしている

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昭和6年から麻布に住んでいる佐々木ミトさん

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続々とおばあさん達が集まってくる

越の湯データ
営業時間 15:00〜24:00
定休日 火曜日
住所 港区麻布十番1-5-22
料金 大人400円

●銭湯巡り 麻布十番「越の湯」

麻布十番商店街にある天然温泉の銭湯。

営業は15時からで僕が着いたのは開店15分前、外で開店を待っているおばあさんがいた。佐々木ミトさんは昭和6年から麻布に住んでいて、この銭湯には毎日通っているらしい。「ここのお湯は赤くていいのよー」って言っている。ミトさんと話をしていたら続々とおばあさん達がやって来る。みんな顔見知りみたいで

「最近見ないから心配したわよ」
「ちょっと風邪をこじらせちゃってね」

なんて会話をしている。午前中の病院みたいだ。
僕はおばあさん達の間で「カメラのお兄さん」って呼ばれるようになってしまった。

開店前に店の前で並んでいたのはおばあさんばかりだったが、開店すると男湯にもどんどんお客が入ってきてほぼ満員。

お風呂はミトさんが言うように赤いお湯で「炭酸水素ナトリウム泉化石水」だそうだ。舌噛みそう。お湯の温度は思ったより熱くなくちょうどいい感じ。下からブクブク泡が出ている。昼間に飲むビールが効くように、昼間の温泉は骨身にしみる。

お風呂から上がって外に出るとちょうどミトさんも上がっていて

「ね、いいお湯だったでしょ」

ってお風呂あがりで頬を赤らめていた。おばあさんはもっと長湯かと思ったが以外と早い。



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