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2月のテーマ:愛


はっけんの水曜日
ネコだまりを訪ねて

写真はイメージです。

番外編、某ネコパークへ

ついでに、某ネコパークにも行ってみた。
ネコが放し飼いになっていて、入園料を払うと、自由にさわれるというアレだ。

入り口には、「今日いるニャンコ」のポラロイド写真が、コルクボードに留めてあった。下には名前が書いてある。
風俗っぽいな、と思いながら入室すると、係員に、ほんの少量のニボシを渡された。
「ネコちゃんに、あげてくださーい!」
ニボシを配っている場所には、目ざといネコが集まっていた。私はすぐにしゃがんで、そこにいたネコに、ニボシをあげた。

中は満員御礼、年齢層もバラバラの猫好きでみっしりだった。
ネコを加減知らずにギュウギュウ抱く子供。
眠るネコをなで続ける、中年男性、女性。ネコジャラシを持った、デート中らしき若いカップルもいる。
床にあぐらをかいて座り込んで、ネコと話している、40代くらいの女性もいた。嫌がるネコを無理矢理つかまえて抱いていた。ネコは身体をつっぱらかせて、逃げようとしていた。

ネコたちの表情はみな曇っていた。1日中なでられ続けるのは苦痛だろう。さわると「痛い」というような顔をするネコもいた。

ネコを商売にするのが悪いとは思わない。実際、谷中の「ねんねこ堂」のネコたちは、じつに幸せそうだった。

けれどこの日のネコパークは、明らかに容量を超えていた。場の大きさとネコの数、人間の数が合ってない。毎日、出頭するネコは交代で変えているようだったが、それでもネコはストレスで疲れきっていた。

強すぎる力でネコにさわる人を見て、「この人、ネコ飼ったことないのかなあ……?」と思った。
ネコとコミニケーションがとれてないことに、気がついてないのかもしれない。何しろお金を払っているし、さわらないとソンだ。

見ていられなくて、すぐにパークを出た。


ねんねこ堂で購入にした肉球型クッキー。

猫だまりをめぐってみて

猫だまりめぐり、ということで「わーい! めいっぱい楽しむぞう!」と思っていたのだが、終えてみると、どんよりと暗い気持ちになった。
だからといって別に、私が世界中のネコをどうにか出来るわけでもない。

ネコたちは表情が大人なので、「まあ、なるようにしかならないさ」と言ってるように見えた。でもそれも、きっと私の妄想だろう。

将来、もし一緒に暮らすご縁のあるネコがいたら、すごく大切にして一緒に楽しく過ごそう、とだけ思うことにした。

ちなみに。全国で年間30万匹、1日1000匹のネコが、殺処分されているという。


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