門前の名物
亀戸天神の脇には名物のくずもちの店がある。船橋屋だ。
ここの看板は吉川英治が描いたそうだ(まめ知識)。じじいのツボをおさえた人選である。吉川英治。宮本武蔵。実際、亀戸天神に向かう道、リュックの後ろから宮本武蔵の単行本が出ている人がいた。
船橋屋のホームページによると、吉川英治は船橋屋の蜜をパンに塗って食べるのが好きだったので、その縁で看板を描いたという。
パンに塗って食べるのが好きだった。
文豪だからこそエピソードになる話である。文豪ではないとただの面白いおじさんである。
しかしまたすごい行列だ。くずもちはあきらめて帰ることにする。吉川英治の看板だけは撮っておいた。
もうあらゆる行列に疲れてただ機械的に写真を撮っている。じじい趣味のことを忘れかけている。もっとじっくり写真を撮りたい。
おみそ屋さんで感覚をつかむ
天神様から離れて通りかかりのみそ屋さんを覗く。
じじいのキーワードのひとつは健康だ。
みそと言えば健康。とは言うものの、僕はまったく料理ができないので味噌を見てもまったくわからない。そのまま食べられるそばみそを買う。
みそ屋さんの出口にあった植木がきれいなので写真を撮る。これぞじじい趣味。
人ごみを離れて、じじい趣味の楽しさがわかってきた。このゆるやかなグルーブ感。ゆっくりとゆっくりと。
まだまだじじい趣味の散歩は続きますぞ。
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