●六本木ヒルズ

はい、最後は六本木ヒルズに向かいます。ホテル、美術館、映画館、ショップとレストラン、オフィス、日本庭園、テレビ局、マンションがある、ひとつの街だという新スポット。公式サイトを見ると、
「東京は、ニューヨークやロンドン、パリと肩を並べる国際都市であるにもかかわらず、都市文化の成熟度においては、大きく遅れをとっていると言わざるを得ません。東京に文化の核をつくり、日本を代表する文化都心を創出するために計画されたのが六本木ヒルズです」
とありました。コンセプトはぶ、文化だったんですか。なんだか意外です。だからテレビＣＭが、現代アーティストの村上隆さん（音楽は坂本龍一さん）だったんですね。へえ。へえとしか、言い様がありませんが。

まず六本木で降りてみましょう。……うわ、いきなり駅が人でいっぱい、ゴミばこはあふれてます！　いまテロリストに爆弾をしかけられたら、あっというまに地獄絵図という感じです。地上に出ても、歩道が混んでいます。だんだん憂鬱になってきました。

……さて、到着しました、場所は今はなきレコード店「WAVE」などのあった、旧テレビ朝日社屋のあたりです。うわー、でかいエントランスです。それよりも人間の密度に圧倒されてしまいます。なんだこりゃ。お祭りのようです。

中に入ってみましょう。東京ドーム８個分の広さだそうですが、どこもかしこも人だらけです。
こういう時、トイレに行きたくなるのはなぜでしょう。トイレはどこも混み混み……あ、あそこすいてる……かと思ったら、水が詰まって使用禁止になっていました。あふれるゴミ、詰まるトイレ、行列行列、ちょっと泣きたくなってきました。

もうどこかで何かを買うことは絶望的です。高級なものを売っている店はさすがにすいていますが、庶民レベルの店は無理です。
さて、エントランスから、どんどん中をつっきってテレビ朝日新社屋に行きます。等身大のドラえもんもいます。女子アナグッズも買えます。嬉しいような嬉しくないような。

けやき坂通りにはルイヴィトンのオブジェや、高級スーパー「FOO:D magazine」、ヒルズ限定ドリンクのあるスターバックスがありました。この辺ならば、買い物も楽しめそうです。でも空いてからのほうがいいと思います。

……ああ、居住区のレジデンスが見えてきました。屋上は庭園になってるらしいです。家賃はいちばん狭い部屋で28万円くらい、いちばん広い部屋は月435万円円くらいらしいです。………。

この奥にお寺があるという噂を聞いたので、お寺に行ってみましょう。でっかいトーテムポールのある、子供用の遊具ゾーンをぬけていくと………あった、妙法寺というお寺です。さすがにここまで来ると人はいません。コンクリートの階段に腰かけて、楽しそうに語らっている若カップルなんかがいます。「お金ないけどデートにきちゃった」という人は、ヒルズ内にある髭長るろう飯でごはんを買って、ここでボーッとするのもいいかもしれません。
あと、今回行けなかったのですが、360度の眺望の展望台は52階にあって、夜中１時までやっているそうです。入場料1500円