撮影がむずかしい、はず……
まあ、苦労すればいいという考えは間違っているので、ひかっているものを素直に受け入れよう。よかった、簡単にたどり着いて。
しかしこれを写真に撮るとなると大変である。
光ると言っても自然の光はかすかなのでシャッター速度を遅くしないといけない。10秒とか30秒とか。なので手ぶれしないように三脚とレリーズを持ってきた。八丈島の光るコケの取材のときの反省が生きている。
まず三脚を使わずにカメラを手で持って撮ってみる。
撮れちゃったよ。
記念写真みたいに撮れてしまった。
ひかりごけとは
レンズ状の細胞を持っているため、光を反射させてひかっているように見える。コケ自体がひかっているわけではない。
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次に三脚を使って撮ってみる、しかし、金網にカメラをくっつけないといけない、ええと、ああ、三脚がじゃまだ。三脚いらねえ。機材を揃えていい気になっていた自分に気づく。
知床半島の洞窟に生えているひかりごけが有名でいつか行かなければならないと思っていたが、生まれ育った東上線沿線で見つかるとは。
東上線の駅を降りて15分、もう目標を達成してしまった。
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