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特集


エキサイティング火曜日
 
切手を売りに

気になるファイルがびっちり。民族衣装、中国占領地・・・
余白のところのカラーパターンが重要、らしいが

ミイラ取りがミイラに

それでも値段にするとどうなるか、聞いてみた。しかし値段を言っても買い取れるわけではないので、参考価格だとのこと。

・ダイアナ切手:100円
・ディズニー切手:200円
・孫文切手:100円
・くじで引いたアラブ圏の切手:10円(おみやげ用にすでにスタンプが押してあるとのこと)

そんななか、常連の紳士風のお客さんが立ち寄る。「鉱物関係のはありますか?」ときいて、出されたものを仔細にチェックし、千数百円の買い物をしていった。

鉱物でかつ、切手なのだ。集合の積だ。せまい興味ではあるが、買うほうも売るほうも穏やかに手続をしていく。

切手の値踏みをあきらめた私は、ようやくショーケースの中の切手を見る余裕が出てきた。
他にもいろいろ出してもらったので、見てみましょうか。


日本が占領していたころのビルマの切手 1850年のザクセン(ドイツ領)の切手。400,000円也・・・ 切手の国ブータンから、ソノシート切手。実際に音楽が聞ける
シエラレオネの変型切手 ピタゴラスの定理。さすがギリシャ これは占領下の沖縄切手。
あとから額面が変わったので赤を入れてある。適当な国 エラー切手。目打ち(ギザギザ)がない これもエラー。「地図なし」とあった。60,000円!

「シャチハタ式試行印第1期 12,600円也。奥が深い

そんなだったんかいー(父)

なんだかまた切手を集めたくなってしまった。今までは図柄への興味だけだったのが、実際にお店の人から説明を受けながら見てみると格段に深い興味がわいてくる。

切手をとおして、発行当時のお国事情や世界情勢が垣間見えてくるなんて、面白すぎる。あんな小さい紙切れなのに。

「私もまたちょっと買ってみようと思います!」と興奮をもらすと、「まあ、やめといたほうがいいよ、わからないうちは」と言われてしまった。

あ、帰ってから家で計算してみました。
1冊丸ごとで、11,317円でした、ええ。

後日、父に今回の顛末を話した。すると、「そんな切手帳なんかあげたっけか」とのこと。
「まったく覚えてない」そうだ。

「受け継いだ」はずのコレクションは、父が単に収集に飽きて私にぶんなげたものらしかった。


 

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