資材置場が身近にないという方は、近所のホームセンター系の店に行ってみるといい。迫力は資材置場までには及ばなくとも、また違った趣きの重なりがある。
写真の重なりっぷり、最下段の疲労度に注目したい。上からの重圧に、もうやってらんないよとひしゃげているようにも見える。しかも袋の中身は牛ふんだ。一袋ですでに40リットル入りというから、一体どれだけの量なんだと考え始めると途方に暮れたくもなる。
●袋の中身によって高ぶる気持ち
ただ重なっているだけでもエキサイティングなのに、袋の中身がそんな気持ちに拍車をかける場合がある。牛ふんもそうした例だったが、この写真で重なっているのは尿素だ。 ホームセンターで売っているくらいだから、なにかちゃんとした使いみちがあるのだろう。黙々とただ積み重なる尿素。むしろ目的なんて知らないほうが、純粋に重なりっぷりを味わえるかもしれない。
訪れた店では上のような商品のほかに、薬局コーナーでは栄養ドリンクまでもがものすごい勢いで重ねられていた。砦や要塞のようにも見える積み方だ。 薬品部だって負けてないぞという競争意識がこうした例を生むのだろうか。よく見ると安全面を考慮して上の方は空箱であるようだが、重ねっぷりで客の気をひこうという発想そのものは功を奏しているように思う。