ジェットコースター乗ろう
さらに奥に行くと、やっと普通の遊園地らしい場所が現れた。キャーッ! という悲鳴が聞こえる。ジェットコースターだ。
私もチュンさんも絶叫マシンは苦手ではないということで、2人乗り込むことにした。混沌の遊園地の中で混乱しきった頭もこれでスッキリさせたいところだ。やや安全バーがゆるい気がするが気のせいだろう。
コースターが最初のインパクトまでゆっくりゆっくり上っていくのは世界共通らしい。両側に広い遊園地が一望できる。やっぱり広い。
「ほら、あの岩、行きにバスから見えた岩ですよ(ガタガタガタガタ コースター上る音) 」
「あ、本当だ。そういえばまだ岩のアトラクションって見てないですね。あれ、何なんですか?(ガタガタガタガタ )」
「あそこはプールなんですよ。大きいですよー(ガタガタガタガタ )」
「この遊園地、プールもあるんすか? でもなんでプールに岩?(ガタガタガタガタ )」
「ああ、じゃあ降りたら次はプールに行きましょうか(ガタガタガタガタ 、ピタッ)」
「はい、じゃあお願いしま、わわわ、わーーーーー!!きゃー!!」
まさかベトナムまで来てジェットコースターに乗るとは思わなかった。
「日本のやつの方がずっとエキサイティングでしょう?」
チュンさんは謙遜されるが、いやいや、なかなかどうして。
絶叫をもって無理矢理テンションをリセットしたところで、最後に例のでかい岩があるというプールを拝みに行きますか。
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