200円で堪能する芝生
続いての芝生は東京都庭園美術館。美術館の隣に庭園がある。美術館の展示目的で入場すれば庭園にも入れるが、展示を見ずに庭園だけ入るのもオッケイ。
美術館にも入る場合はその展示によって入場料は変わるが、庭園だけなら大人はいつでも200円。200円で堪能できる芝生はどんなものなのか。
何せ美術館は元々皇族の住まいだった場所だそうだ。ハイソサエティ芝生。早くごろごろしてみたい。
シックな人々が入って行く美術館の脇を抜けて庭園へ。これまで巡ってきた公園よりもずっと狭めのコンパクトな芝生が広がっていた。イスやテーブルも置いてあって、お金持ちの家の庭のようだ。あ、そうか、元々は人んちの庭なのか。
そして芝だ。青い。明らかに青い。園内は落ち着いた雰囲気なのに、あまりの芝の美しさに興奮が隠せない。春の芝のみたいに湿っぽいよ! ヒンヤリしていて草のいい匂いがするよ! 一定の方向に向いて生えてるよ!
一口に芝生といっても色々な種類があって、育て方によっては真冬でも青々とした美しい芝が保てるらしいことは噂に聞いていたが、なるほどこうゆうことか。いざいざ、心地チェックだ。
走り心地
枯れた部分が服にくっつかない。箱入り娘ってこんな感じか。ただ、長い間座っていたらズボンのお尻がすこし湿った。
芝生の広場を抜けると奥には茶室と日本庭園もある。お見合いの席で、「あとは若いお二人で」ってなった後に散歩するみたいな雰囲気だ。「ご趣味は」「陶芸を少し」。
茶室では茶会が開かれていたらしく、芝生にも一服した後とおぼしき和服の人も多かった。
実は、「庭園美術館」という響きがいかにもハイソな感じなので、実際は普通の公園と変わらない雰囲気だろうと思っていた。全く額面通りに品のいいきれいな場所でした。一口に芝生!とぶち上げてみたものの、色んな芝生があるものだ。
さて、有料の芝生といえば、都内では新宿御苑も置いてはおけない。こちらも入場料は大人200円。しかし残念ながらこの日は休園日だったのだ。昨年の11月にシャボン玉の中に入るために訪れたときの芝生がとても気持ちよかっただけに無念です。
気を取り直して、芝生寝転がりツアーはラストスパート。最後はやっぱり河原にいきつくデイリーポータルZです。