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2005年大予想

林雄司さんの未来予想図


全員泥酔しているため、なぜかクロストークのような状態になっています。

2005年、世の中はどうなると思いますか?
林  「2005年は屋根のあるところで忘年会をしたいです」
それはでも、読者の方には分かりづらいかもしれない。
林  「なんでそんな的確なこと言うんだよ! 僕が内輪ウケなことを言ってとがめられたって感じじゃないですか。すごいまともですね」
いや、でも泥酔していますよ。テープに録音してるの半分以上掲載できないような話ばかりですし。
林  「2005年は楽天の一場が多分6勝くらいします」
え? ちなみに楽天の話は住さんと被っていますよ。
別役 「じゃあライブドアがなにを買うかっていうのを」
林  「ライブドアが何を買うか。DPZを買うんじゃないかな」
買われるんですか!? そして売る気満々なんですか!?
林  「え? 売るでしょ。 ヤフーが買いたいって話を小耳に挟んだんだけど。だからいずれ俺も六本木ヒルズに勤めてるんじゃない? みんなを切り捨ててね」
一同 「えーっ!!」
斉藤 「無理矢理ついていきますよ」
佐倉 「ついていきますよ」
まさにDPZの全体の方向性と、林さん自身の方向性を物語っていますね。ヤフーに売り飛ばされてしまうという。
斉藤 「腹黒い年始ですね」
佐倉 「これは掲載できないですね」
林  「……後は引っ越ししたいな、個人的にだけど」
それは個人的すぎますよ。どこに引っ越したいんですか?
林  「新宿。どうせ新宿にばかりいるから住んじゃおうかなって」
斉藤 「林さんって今は葛飾区ですか?」
林  「葛飾区ですよ。毎日タクシー乗ってるから、その分家賃に足せばいいかなって」
大江戸線沿線が良いみたいですよ。
林  「落合とかにしようかな。ってなんでこんな真面目な話をしているんでしょうか。こないだうちを見にいったんですよ。そしたらそこがまだ人が住んでる家で、そこの子供が“つまんない”とか言いはじめてさ。いや、ムカついたって話なんだけど」
なにか面白がらせようとしたんですか?
林  「いや、そうじゃなくて。知らない人が入ってきて、“へえー”なんて観てるから、子供が明らかに不快感を示している訳ですよ。しょうがないじゃん、お前のオヤジがこの家を売るっていったんだから」
でもその裏には結構切ないサイドストーリーが流れていそうな、なにかドラマが隠されていそうな感じがしますけどね。
林  「まあ俺は金で買う側だからね。狭いなーとか全然ダメだねーとかどんどん言うから」
柱には子供の成長を刻んだ傷跡が残っていたりとかはなかったんですか?
林  「そうそう。これ消せる? とか言って。子供の下手な絵とかも、これ剥がせる? とか訊いて。……でも本当にそこの家の子供が硝子に落書きしてるのを観て、これはリフォームの対象になるんですか? って言った記憶はあります」
最低ですね。
林  「だって買うんだもん。でも、俺の方に盲点があって。今年まだ確定申告してないことが分かったんですよ。確定申告しないと銀行がお金かしてくれないらしくてさ。じゃあ買わない! って言いました」
確定申告すればいいじゃないですか。
林  「せっぱ詰まってからしました。なんか、振り込み詐欺みたいな葉書が来て、“○月○日までにこれを振り込め”って書いてあって。詐欺かなって思ってたら実在する住所と電話番号で。行ってみたら本物でした」
別役 「それはどのくらい払ってないとくるんですか?」
林  「3月にやる確定申告をしないで大丈夫かなあと思って、ほっといて払わないでいたら来ちゃって。その前に今年の区民税がすごく低くて。ラッキーって思ってたらその分も差し引かれてたりいろいろ調整をされて、いま、区民税14万円払ってるんですよ」
月14万って今の僕の月収の3倍以上ですよ。
林  「それは君が低すぎるんだよ。でもすごいよアレ。全然やる気なくなるもん」
別役 「確定申告をしてて、住民税とかを払ってないとなんか来ますかね」
林  「それは督促状がくるだけですよ」
そういう質問は税金相談の窓口でしてください。
別役 「2005年は税金を払おう」
何をいってるんですか。
林  「2005年はですね、ヤフーだとかライブドアだとかそういうちっぽけな話ではなくて、ライバルはイチローとか伊勢丹とかっていう話ですよ」
全然ジャンルが違うじゃないですか。伊勢丹とイチローって“イ”しか合ってないですよ。
林  「だから、ネットとかどうでもいいくらいのエンターテインを提供するという意味です」
じゃあ『ハウルの動×城』(事情により伏せ字)とかは目じゃないって感じですか?
林  「もうあんなクソみたいな映画は全然ですよ! ライバルは新宿のトウゲンボウって呑み屋くらいです」
いや、その例えは分からないです。
林  「じゃあ新宿三丁目にあるドンジャカっていう呑み屋くらいです」
それもよくわからないですね。
林  「せめて紀伊国屋の下にあるカレー屋くらいには勝ちたいですね」
でもあそこ美味しいって人気のお店ですよ。
林  「じゃあ並びにある鉱石屋さんには勝ちたいです。まあそれくらいのユニークユーザーを集めたいかなと」
全然ダメじゃないですか。
林  「……あとは2005年は乙葉と付き合いたいです」
僕は優香の方がいいですね。
林  「本当? なんか漢字二文字系ってあるよね」
別役 「私も漢字二文字にしようかな、別 役って」
佐倉 「じゃあ私は佐倉で」
林  「俺は阿Qみたいな方がいいですね。なんかこう、ガンダムっぽいというか」
阿Qは全然ガンダムっぽくないですよ。2005年、なんかないんですか?
林  「2005年なあ、■は多分ダメになるよ。大嫌いだもん。早くばいいのに。顔観たってどうみてもいい奴にみえないじゃん。あいつ、買ってどうするかって言われたときに、“根性で血反吐を吐くくらいの営業でやればうまくいく”みたいなことを言ってて。だから全然アイデアとかなくて。体育会系だからバカなんですよ。」
まあ体育会系の人はみんなバカですからね。とりあえず身体を動かせばいいと思っていますから。
林  「あいつ元々じゃん。金勘定だけしてれば良いんだよ。だってアイデアないんだもん。金の流れだけで世の中が分かると思ったら大間違いだよ」
……ちょっと、これはどうしたらよいのでしょうか……。
林  「だって、あいつらはレヴィ・ストロース(注・バルトやラカン、フーコーらと共に、構造主義の支柱となった文化人類学者。著書『悲しき熱帯』は村上龍が自身の小説のタイトルに援用したことでも有名)とかも読んでないんだよ、あいつらはさあ! ポストモダンがなんなのかすらも理解してない訳だよ。全然ダメ。……ネットではなにか流行るものはあるかなぁ。流行るのはメールじゃないかな?」
メ、メールが流行るんですか?

林  「メールって超便利ですよ」
あなたは一体いつの人ですか。

林  「あと最近便利だなって感じたのは電話ですね。電話ってすごい便利ですよね! 打ち合わせの時間とかすぐに決まりますからね」
電話はかなり便利ですね。
別役 「電話のほうがやりとりしやすいですもんね」
林  「電話っていいね!」
別役 「ビバ! 電話!!」
佐倉 「ビバって……」
じゃあ05年のDPZ的には電話を……。
林  「電話を推していきたいね」
別役 「電話をイチオシで!」
佐倉 「……べつやくさんどうしちゃったんですか、そんなにブラックになっちゃって……」
別役 「いや、もともとですよ」
林  「犬とかみるとけっ飛ばしますからね」

そういう弱いものに対する、人として微妙なことは言わないでください。
別役 「でも私、子供が電車の中にいると、降りられないようにランドセルを押さえますよ」
それ、なんかもう全然分かんねえッス。
林  「自動販売機とかにガムとか平気でつけますからね」

佐倉 「みんな、もうちょっと善良になりましょうよ……」
林  「悪意が一周して“いい人キャラ”も面白いかなって思って、ここ3年くらいは演じていましたけど、もう飽きてきたかな」
じゃあこれからは、本来の林さんが持っていた“悪”に近いところでやっていくって感じですか?
林  「ええ、もちろんですとも」

 

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