デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


チャレンジの日曜日
 
代筆屋 宮崎

■おしゃれ染めハウスその3・ブルー

「爽やか」の代名詞、ブルー。その色をまとったおしゃれ染めハウスたち。どこからか潮騒とカモメの声が聞こえてきませんか。ぼくには聞こえません。


ブルー派おしゃれ染めハウスたち。限りなく透明に近い。近くない。


子供の「どうして空は青いの?」「どうして海は青いの?」という質問には2通りの答え方がある。

ひとつは「神様がきれいな色を塗った」とかいうたぐいのファンタジック・アンサー。もうひとつは短い波長の光は散乱させられやすいから、という科学的な回答だ。

しかし、「どうしてうちは青いの?」という問いに答えはないと思う。神様は関係ない。建て主と工務店の仕業だ。そしてそこに筋の通った科学的な答えがあるとも思えない。

家をおしゃれに染める。そこには子供に容易に答えてやれない複雑な大人の事情があるのだと思う。「まあ、あれだ。そんなこと聞くな」という煮え切らないお父さんの回答に不満を感じる太郎くん。そのもやもやが大人への第一歩だということなんだよ、太郎くん。誰だよ太郎くんって。

またぞろ風水で言うと、青は決断力が欲しい時や冷静になりたい時に有効だとか。確かに。ぼくはここに確かな決断力を感じます。

波長450nm〜490nmが奏でるブルース。いろいろ言いましたが、きらいじゃないよ、このブルー派おしゃれ染めハウス。

■おしゃれ染めハウスその4・ピンク

おしゃれ染めハウスのなかでは、このピンク派がもっともおしゃれ度が高いと言えるだろう。高度経済成長期的に言えば「愛の巣」としての郊外の一戸建て。おしゃれに染め上げるならば、ピンクがもっともふさわしい。


風水でも「愛と癒しの色」だ


一方「ピンクハウス」といえばフリルやレースが多用されたカロリーの高いファッションブランドも思い出す。「ピンク」といえば「女の子が好きな色」。それらがいっぱい詰まった家、という意味でそう名付けたのだそうだ。しかしそんな観念上のピンクハウスなど置いてけぼりにして、ピンクのおしゃれ染めハウスはいたるところで見ることができる。女の子が好きかどうかは疑問ですが。


バルコニーに洗濯物が干してあったりすると、なんだかとっても生々しい。


そういえば、とても話題になったピンクの建物があった。


 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.