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特集


ひらめきの月曜日
 
暗くなるまで墓地を歩く

人がいない

入ってすぐの場所に、いきなり休憩所があった。花も売っている。「よし、まずはぐるっと一周して、一服しに戻って来よう」と、とにかく手当たり次第に歩くことにした。



ものすごく雰囲気のいい休憩所ですが

人っこひとり、おりません

それにしても、本当に人がいない。かくいう私も、お盆やお彼岸くらいしか墓参りをしないが、それにしても、心配になるほどに人がいない。墓地って、こんなに無人だったのか?


でもバスは通る
石材店のトラックも通る

たまに「あっ、人だ!」と思っても、近所の住人がジョギングをしていたり、犬を散歩させているだけ。

あまりの無人っぷりに、たまに近所の人とすれ違うだけで、妙に警戒するようになってしまった。明らかに幽霊より、人間の方が怖くなっている。墓地でのんびりするのも大変だ。


私を見て、走り去る人と犬
こんな場所でひったくりだなんて、バチ当たりめが

 

「近所の人より、自分の方がよっほど怪しいんじゃないか」と、今、これを書きながら気が付いた。…今度行く時は、花を持参しよう。

 

ただ見てるだけで楽しい

多磨霊園は宗派を問わない都営の墓地だ。とにかく、いろんなタイプのお墓がある。


外人墓地区画にあった古い墓
やたら狛犬が並んだ墓もあった
ドーム状の墓もあれば
これは墓というより廟というべきか
木が生い茂りすぎて、墓石が見えません
こんもり墳タイプ
墓の敷地内に鳥居。つくづく何でもアリだ
芸術家の方のお墓でし墓の敷地内に鳥居。つくづく何でもアリだょうか

お宅訪問のテレビを見ていて「こんな家に住みたい」と思うことがあるように、「こんな墓に入りたい」と思う物件がたくさんあった。

これは亡くなった方の趣味なのか、はたまた残された方の趣味なのか…と、考えさせられる物もあり、それはそれで楽しめる。

ただ、ブラブラと歩いているだけで楽しい。


まるで森のような園内には、松ぼっくりがたくさん落ちてます。

 

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