かばんの重さは自我の重さ
と言っていたのはページ中央に登場するNさんである。
そんな余計な知識があると、かばんの重さを量っているだけでもその人の内側に踏み込んだ気になる。数字を通じて抽象的なものが見えてくるのだ。そこまで言って大丈夫か。
かばん 3.7キロ
ぜんそくのくすり。
かばん 2.7キロ
携帯テレビ
かばん 3.1キロ
寄稿した雑誌
かばん 7.2キロ
本とiBook
レンタルビデオ
かばん 2.5キロ
本
かばん 3.5キロ
着替え
F さん(会社員)のかばんとみどころ
かばん 2.1キロ
から
H さん(会社員)のかばん
かばん 1.5キロ
かばん 4.2キロ
箇条書きにすると
・住さんのかばんだけが突出して重い ・たいていは2〜3キロ ・1キロ台〜2キロ前半のかばんは持ってみると相当軽い ・僕らは2キロぐらいは平気で持ててしまうだ。思いのほか力持ち。 ・でも、4キロ台になると急に「重っ!」と感じる。 ・許容範囲がずいぶん狭いな ・重さより入っているもので人となりが見えるかも ・それはばねばかりの企画としてまずいだろう
かばんの重さのことは忘れ、さらにばねばかっていきます。