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特集


はっけんの水曜日
 
真夏の!黒糖工場見学

キビ汁を煮込む新城さん。

作ってみました

せっかくなので伝統の直火製法を体験させてもらうことにした。

魔女の秘薬みたいです。

ぐつぐつと1時間半ほど煮詰めたキビ汁をアルミ皿に移す。時間が無いのでぐつぐつと1時間半煮込むところまで事前にやっておいてもらった。

アルミ皿に移したキビ汁を割り箸で約10分間かき混ぜる。普段は機械で行う攪拌という作業を手でやるわけだ。

押しました。

僕は言われたとおり10分間の攪拌作業に手一杯だったので、新城さんに撮影をお願いした。

「ここ、押してもらえますか」
「押す」
「そうです」

新城さんはシャッターボタンを豪快に押した。できた写真がこれ。いや、僕の説明が悪かったのです。三脚を組み立てました。

かき混ぜます。
徐々に粘度が増して力がかかってきます。
早くも疲れてきました。

言われたとおりに出来るだけ素早くかき混ぜながらも、いろいろ話を聞こうと新城さんに質問してみる。

「どこの工場もこうやって手作りなんですか」
「いえ、他はだいたい機械です。かき混ぜてください、もっと速く。」
「たいへんですよね、手作り」
「ええ、夏とか汗だくです。もっと、さあ速く速く」

何を聞いても常に混ぜることを急かされる。攪拌作業は時間が進むにつれてキビ汁がアメ状になり、かき混ぜるのにも力が要るようになってくる。それでも質問する。

ちょっと貸してください。

「サトウキビって植えて何年で収穫できるんですか」
「えっと約1年。ちょっと貸してください」

とうとう取り上げられてしまった。新城さんはさすがに手際よくかき混ぜてくれる。すきを見てさらに質問をする。

「これ、混ぜる速度とかで出来が変わるんですか」
「え、は」

新城さんは夢中で混ぜてくれていた。もう出来がどうこうなんてどうだっていい。

手際よく作業をする新城さん、それを眺めるアホな子。

だいぶ粘りが強くなってきたところで、皿ごと台に叩きつけて空気を抜く。新城さんはひたすら手際がいい。僕はただ箸をなめて見ているだけだ。

途中で取り上げられたけどな。

そんなこんなで出来上がった手作り黒糖。保存料が一切入っていないので、早めに食べきってください、とのこと。自分で作ると感動もひとしおです。

直販所で出迎えてくれるおばちゃんの等身大。

早速効果ありか

家に帰って黒糖をかじりながらこの記事をまとめているわけですが、なんだかいつもよりも集中できている気もします。そういえば体が軽いような気も。今年の夏は黒糖で乗り切ろうと思っています。



 

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