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特集


フェティッシュの火曜日
 
ピエロになって、なにもしない…
渋谷は祭りのように人がたくさんいるとです
そして代々木公園に


渋谷の感想

渋谷を歩いていても反応は鈍い。こどもも若者も寄ってこない。そりゃそうか。足早に移動しているだけだからか。

目的地を代々木公園にする。あそこならば大道芸をしている人も多いし、ピエロが歩いていてもカジュアルに人気者になれるかもしれない。

通り過ぎる人は目を合わせないのだが、通りすがりに

「うわっ」
「超こわいんだけどー」

という声が耳に入ってくる。あとあれだ、通り過ぎる人は笑わないが、車とかお店のなかにいる人は笑っていた。

ガラスで守られているという感覚がそうさせるのかもしれない。ガラス越しに見たいものになっているんだな。僕が。

…………。
ピエロですよー(小声で)。


なにもしないというパフォーマンスを

ストリートミュージシャンやパフォーマーがいる通りに立ってみる。

子供が集まったところで、パントマイムもジャグリングもせずに、「どう?最近」とか言ってみよう。

ここならばそんな地味なことを言うという目的も達成できそうだ。35度を超える夏の日、しばらく立ってみることにします。

ミーン ミーン ミー
ミーン ミーン ミー
ミーン ミーン ミー(蝉の声)

………。面白げなポーズをとったりしてみたのだが、誰も足を止めない。

そのときのようすをアニメーションGIFでどうぞ。

無視されるピエロ(1.5Mバイト)

耐えきれずにポーズをとってしまう
素通り
「コケシもってくださーい」「はい!」
こんどは人形。なんでもやるよー。


声を掛けられて大喜び

パフォーマンスを諦め、帰ろうとしたときに声を掛けられた。写真の専門学校に通う学生さんだった。

「コケシ持って立ってください。」

そういう課題だそうだ。シュールな絵が撮れたと喜んでいた。ここで僕が「いや、そういうのやってないんで」と言うべきだったのだが、ピエロとして認められた嬉しさで

「顔の角度はこっちでいいですか?こ、こっちのほうがいいかな?」

と、求められてもいないポーズを連発してしまった。



僕が間違ってました

外見だけでわーきゃー言われようとした僕が間違いだった。ビジュアルが派手なミュージシャンだって楽器を弾いている。パフォーマンスあってのルックスなのかもしれない。ほんもののピエロのみなさんもすごい技術を持っている。

なので、こんどはもっとキャッチーな格好でなにもしない、を狙いたいと思います(反省してない)。

ピエロ仲間にあっても大喜び

 

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