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新幹線は満席だった
デッキで移動

新幹線は満席だった

予定通り新幹線に乗り込んだまでは良かったが、時期が悪かった。
お盆前だからなのか、 自由席は満席状態で僕たちの席がない。仕方なくデッキに腰を降ろし新神戸へ向かう事にした。

所要時間は約3時間。

「デッキだとあれですね、携帯で自由に会話出来るからいいですね」
「ほんとだ。電話がかかってくる度にいちいちデッキに出なくていいんですもんね」
「そうですよ、ここがデッキですから」

地べたに座り込んでいる可哀想な状況からは目を背けつつ、前向きに新神戸を目指す。



途中、シウマイ弁当だと思って買ったら お弁当じゃなくてシウマイだった
ここで蒸かせと言うのか? どうして「シウマイですよ」の一言がないのか パソコン(林さん)はまたパソコンをいじっていた

そうこうしているうち、新幹線は新神戸に到着した。14時4分。定刻通りだった。
ここで使える時間は11分。14時15分ののぞみで品川に戻らないといけない。
デイバッグを背負い出口の前で準備する。ドアが開いたらすぐにホームに飛び出し、走らないといけない。


急げ!

まずは下り方面のホームに1軒だけある売店を目指し、走る。


走る、走る、俺たち

ガラス張りの冷蔵庫の中に飲み物が陳列されている。
この中に、あるか?


水は どこだ?
あっ! これは!

あった!!

「南アルプス天然水」が沢山並ぶ中、お目当ての「六甲のおいしい水」が1本だけあった。これがラスイチだった。

売店のおばちゃんに「六甲のおいしい水」について尋ねる。

「これは、この周辺で採水されてるんですよね」
「うん。ここよりも東の方だけどね」
「でも、ここを六甲のおいしい水の現地って言ってもいいですよね」
「まあ、現地っていえば現地かね、近いし」


おばちゃんも太鼓判

売店のおばちゃんのお墨付きをもらい、ついに僕たちは「六甲のおいしい水(現地で)」という指令書をクリアした。


急いで切符を買って反対側のホームへ走る で、帰りもデッキ。林さんは南アルプス天然水を買っていた

次ページで運命の結果発表です。



 

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