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特集


フェティッシュの火曜日
 
各種乗り物・冷房大調査


果たして電車内は何度あるのか

普段、通勤などで日常的に使っている電車だが、JR・私鉄・地下鉄で、その温度に違いはあるのだろうか。とにかくあちこち乗ってみた。

一気にまいりますので、一気にお読みください。

これは毎日使う田園都市線の車内(地下です)
なるほどデジタルはクッキリしております。曖昧さゼロ

意外に温度が高い。だが、さほど暑さを感じないのは、天井から風が強く吹いているせいだ。混んでいればいるほど、この風の存在はありがたい。朝のラッシュ時は、この風の当たる場所に立とう。


さて、山手線に乗り換えです
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おや、JRも32℃だ

山手線も30℃を超えている。電車って、もっと涼しいと思っていたのだが。つくづく意外だ。


今度は地下鉄(銀座線)へ
お、1℃下がりましたよ

以前は電車に乗るたび、そのヒンヤリ具合に「あー、生きた心地がする」などと言っていたというのに、そのヒンヤリの正体は30℃を超えていた。なんだか少し、ダマされていた気分だ。


続いて、最も深い地下を走る大江戸線
さらに1℃下がりました。深さは関係あるのかないのか

大江戸線は、ホームや車体が小さいことで知られている。この小ささが、温度に影響を与えていると思うのだがどうだろう。
「都庁の職員から、よく冷やすように要望がある」というのは、さすがに考えすぎか。(大江戸線には都庁駅があるのです)


いったん地上に出て、タリーズにて休憩。喫煙ルームは、肌がビリビリするほどキンキンに冷 やされ、風が渦巻いております

さ、次は京王線に乗ってみよう
この車両は弱冷房車でした

これまで乗った電車は、軒並み30℃を超えていた。そんな中での弱冷房って、いったい何度くらいあるんだろう。


33℃。ほのかな冷房に、ほのかな送風

車内が空いていたので快適だったが、これがラッシュ時だったら、さぞツラかろう。試しに別の車両に移ってみた。


一気に3℃も下がった。あー、ひんやり

なるほど。弱冷房車って、たしかに弱冷房だった。冷え性の女性や、冷房で節々が痛む方には有り難い存在に違いない。
ただし暑がりの方には当然ですがオススメできません。いつまでも汗がひかないことをお約束します。


最後は世田谷線。2両編成のかわいい路面電車
送風が控え目でいい案配。そういえば女性の車掌さんでした。なにか関係あるかしら

もっと乗ろうと意気込んでいたのだが、体が冷やされ続けたせいだろうか、妙にだるい。せっかく治りかけた夏バテが再発しないうちにと、路面電車で帰途に着いた。ちなみに路面電車は、いい湯加減でした。

それにしても意外だった。電車、軒並み30℃オーバーとは。それなのに、きちんと涼しいところがすごい。いやー、よくできてます。なんでも測ってみるもんです。

風の問題か

あちこち乗って分かったことことだが、涼しさのカギを握るのは、実は設定温度ではなく送風だった。

そういえば天気予報で「風が吹くと体感温度が下がる」と言っているのを聞いたことがある。電力会社も「クーラーと扇風機を併用しましょう」なんて宣伝してたし。

それを思えば、すべて納得できる。強力な送風装置がないバスは温度が低めでも寒く感じないし、風が強く吹く電車内は温度が高くても暑く感じない。…そんな基本的なことを、今さらながら実感してしまった。

しかし、私の計測熱は未だ収まらない。なおもしばらくは温度計と行動を共にする所存だ。私に会う予定のある方は、ヒマつぶしに温度でも聞いてやってください。喜々として答えます。

暑がりの方はこの下へ陣取りましょう

 

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