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特集


フェティッシュの火曜日
 
各種乗り物・冷房大調査

路線バス対決

さて、お次は路線バスだ。バス停の数が多いため何度もドアが開閉され、そのたびに暑い外気が入り込み、おまけに信号待ちごとのアイドリングストップで冷房までが消されてしまう路線バス。ああ路線バス。

特徴を書いただけで悲劇的なまでに暑そうなイメージが漂うが、実際のところはどうなんだろう。さっそく乗ってみた。


東急バスの車内
おや、こんなところに温度計が!

…今さらだが、温度計の裏にマグネットが付いていることに気が付いたのだ。新幹線も飛行機も、座席周りはプラスチックっぽい物で囲まれていたが、その点バスはいい。マグネット、くっつき放題だ。

もとからある備品のような佇まい
ブザーと語らう温度計

えー、肝心の温度だが、なんと、今まで乗った乗り物の中で、一番低い数値が出た。

27℃しかないものの、送風が弱いため、寒く感じません

どういうことだ。外気が入りやすい分、冷やす機能が強力なんだろうか。それとも車内の狭さゆえに、冷気が充満しやすいのだろうか。

一番暑そうだと狙いをつけた路線バスだったが、予想外の結果となった。ただ、この日の東京が涼しかったことも多分に影響したように思う。それというのも秋田で乗った路線バスは、やはりそれなりの温度だったのだ。


秋田市民にはお馴染みの「釣りキチ三平」バス。座席にも三平だらけ
作者の矢口高雄さんが秋田出身だからだそうですが、まぁ大胆なバスですよ

私が帰った時の秋田は暑かった。夏は避暑も兼ねているというのに、なぜこれほど暑いのかと腹立たしく思いながらの帰省だった。


秋田の路線バスは30℃。そういえばこのタイプの回数券って、都内じゃ見ません

都心と地方とでバスの機能によほど差があるのか、それともバスは外気の影響をモロに受けやすい乗り物なのか。とにかく、その時々で温度が違うという、ひどく曖昧な結果となった。

 

デジタル欲求熱

ところでここ数日、出掛ける時の持ち物チェックが「財布、携帯、定期、メガネ、温度計」なほど温度計を肌身離さず持ち歩いていたせいか、目盛りを見ずとも、おおよその温度を把握できる体が出来た。

ちなみに、これまで使っていた温度計は百円程度の安物だ。その性能に疑問を抱くわけではないが、温度の達人を目指す者としては、そろそろデジタルで数値がビシッと表示されているものが見たい。

「ああ、これはもしや計測欲というやつだろうか…」と思いながら、吸い込まれるように東急ハンズへとやってきた。


誰も見てなくても温度を測り続ける計器たち。…すでにグッときている
それにしてもデジタルは高い。だいたいどれも5千円以上はします
結局、デジタルで一番安いものを購入。ちなみに3千円也
上の数値が現在の温度。下には最低気温と最高気温が表示される仕組み。すばらしい

…ああ、ばんばん温度を測りたい。

よし。念願のデジタル温度計を入手したことだし、とにかくもう、やたらめったら測ってみようじゃないか。東京で、やたらめったら走っているものといえば、あれだ。電車だ。電車に乗りまくろう。


 

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