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チャレンジの日曜日
 
全国の皆さん、吹田市ってこんなとこです!

アサヒビールの工場にはsince1889の文字。
アサヒビールの工場内にはいつも山積みになったビールケースが積まれていた。なぜかこれを見ると安心する。

僕が昔住んでいた団地に行ってみます。

ドムドムがある駅の南口と逆方面、北口をでるとアサヒビールの大きな工場が見える。
吹田はアサヒビール誕生の地と言われていて、今からさかのぼる事約120年前。1889年にこの場所にアサヒビールの工場ができて、全国にビールを出荷し続けたようです。
工場の敷地の中には山積みになったビールケースが今も昔もいたるところにあった。

おばあちゃんの家に帰省したりとか旅行に行ったりする帰り、この山積みになったビールケースを見るたびに「家に帰ってきたんだなー」と安心したものだ。
今でもアサヒビールのケースを見ると少し落ち着きます。
人間は一風変わったもので安心感を覚える生き物だと思う。

ビール工場を越えると僕の家はすぐそこだ。工場のわきに大きな幹線道路があって、母に「一人で居る時はこれより先に遊び行っちゃいけません」とよく言われた。
そのためこの交差点を越えると僕の子供時代のテリトリーの中に入る。


幹線道路。今見るとたいして大きな道路ではない

よく遊んだ公園の遊具に変化が。

たこ公園(たこの遊具がある事に由来する。正式名称ではないが、当時大人も子供もこの公園をたこ公園と呼んでいた)という公園が家のすぐそばにあって、よくたこの遊具で遊んだが、たこの色が変わってる事に驚いた。僕が知っているたこ公園のたこは赤色だったんだ。赤いペンキが汚れてくすんだ赤色をしていて、妙にリアルなたこだった。
でも18年ぶりに戻ったらたこはあったけど色がピンク色に塗り替えられていました。

たこ公園のたこ。


母に詳しい住所を聞き、僕が生まれてから6歳まで住んでいた団地を訪れた。ここはJRの社宅になってる。旧国鉄(現JR)に勤めていた父はちょうど国鉄民営化の際に会社を辞め、この社宅を出なければいけない事になり、この街を引っ越した。

 

母に当時の事を聞いてみた。

母に当時の事で覚えてる事があったら話してほしいと言ったら僕が当時仲のよかった友達4人の名前を教えてくれた。

・はやし ともくん(一番仲がよかったらしい)
・はやし きよこちゃん(ともくんの妹、いつも兄弟一緒にいた)
・やまがき たえこちゃん(よく2人で遊んでいたそうな)
・(名字不明) ひろくん(ともくん、ひろくん、そして僕の3人が近所で評判の悪ガキトリオだったそうな)

母になんかおもしろいエピソードをおしえてくれと言ったら恥ずかしい話を教えてくれた。

ある日、我が息子が泣いて家に帰ってきてなんだと思ったら、腕に大きな歯形があった。
「誰に噛まれたの?」
って聞いたら泣きながら「きよこちゃんに」って言っていたそうな。女の子に泣かされるなんて情けない子だねーと母は不甲斐ない我が子を責めたそうだ。

母に、なんできよこちゃんに腕を噛まれたんだろうね? と聞いたら
「さあ、分からない。ケンカでもしたんじゃないの?」
と母。
おぼろげな記憶や想像力で考えていくと、おそらく僕はいつも兄弟仲良かったともくんときよこちゃんに嫉妬していたんじゃないだろうか。一人っ子だった僕はいつも仲の良かった兄弟がうらやましくて、嫉妬から何か2人にいじわるをしたのではないか? それできよこちゃんに仕返しに腕を噛まれて泣いたっていうのはどうだろう。

どっちにしても情けないエピソードだ。

他には何かエピソードはないか、と訪ねたところ
・うんこおもらし事件
・田んぼでこけて泥だらけになった事件
と、事件の名前だけでどんな内容だったかわかるようなエピソードがでてきた。
……なんだかこれ以上旧市街を歩いていてもいい事がないような気がしてきたので新市街のほうに行く事にします。


僕の家族が当時住んでいた部屋には新しい家族が。

 

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