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特集


ちしきの金曜日
 
全国の皆さん、吹田市ってこんなとこです!

梅田:と、言うわけで吹田市を紹介させていただきました。どうでしたかね?
林:吹田市の話じゃなくて、梅田君の話だよね。
梅田:あれ? そうですかね。でも太陽の塔の公園なんか晴れてて気持ちよさそうで、吹田市のイメージアップにはなったか、と……。
林:お母さんがなぜマックじゃなくてドムドムバーガーだったか、とか、たこの滑り台が色あせていた、とか、どうでもよくて、些細なんだけど、梅田君だけに一大事なんだろうなあ、と思って、ふーん、と思った。
梅田:地元なんですが、すっかり帰ってなかったんで、些細な変化はありました。あそこに百均ショップできてる!とか。
林:ああ、そのつまんなさはリアルだと思う
梅田:僕だけは面白いです、地元だから。
林:劇的なことも起きずに、たんたんと色あせてゆくような。吹田市じゃなくて、別のいろんなところでも起きていることなんだろうなと思うよ。

梅田:そういえば吹田市民の僕から林さんにお願いがあるんです。
林:なにかね。
梅田:以前、林さんは以前、著書で、吹田市(すいたし)は“ふきたし”の間違いじゃないか? って書いてたんですよ。林:そうそう、テレビでひさうちみちおさんも言っていた。「あれは『すう』じゃなくて『ふく』じゃないか」ふく、と、すう、を間違えちゃったのだって言ってた。
梅田:確かに「吹」はふくって読むから僕も紛らわしいな、と思っていたんです。で、吹田市立博物館の方に問い合わせたところ、吹田市の“吹”は吹奏楽(すいそうがく)の“すい”だと、決して間違いなんかじゃない、と言っておられました。
林:吹田市の由来ってあるの?
梅田:なんかいろいろ諸説はあるらしいですが、一番有力なのは「次田(つぎた)里」という里があって、そこから字も読みも似ていた次田(つぎた)→吹田(すいた)という名前に変わったのでは、と。
林:それもけっきょく間違えたって話、かも…?
梅田:うう……。

梅田:そういえば鍋に入れるマロニーってあれ、吹田市で作ってるらしいんですよ。
林:それすごいじゃん! 心のふるさとだ。



マロニー(株) 吹田市役所内のディスプレイより。


梅田:マロニー(株)って会社が吹田市に。(リンク
林:東京支店は江戸川だ!
梅田:なんだか誇らしい気分です。
林:知らず知らずのうちに吹田市は生活に入り込んでるんですね。
林:生活、というか、鍋だな。
梅田:そうですね。鍋をする際にはマロニーをお忘れ無く。そして、マロニーは吹田市で作られているという事を思い返してください。
林:鍋を食べるたびに、あの色あせたタコの滑り台を。
林:リリカルですな。
梅田:ですね。
林:これすごいこと書いてあるね。(リンク
林:「まろやかに煮えるから、マロニー。」「シベリアの工場で一緒に働いていた一人のロシア娘を思い起こしたのです」。………。
梅田:侮れないですね、マロニー
林:最後もさ、「吉村の胸のなかにしまいこまれたままです」って、会長に聞けばいいのに
梅田:林さん、なんだか吹田市よりすっかりマロニーに惹かれちゃってますね。
林:マロニー、すごい好きなんだよ。
梅田:今回の主旨は吹田市を全国の方々に知っていただく、という事だったんですが、マロニーは吹田市で作られているって事を伝えられただけで林さんには充分アピールできましたね。
林:ええ、行きたくなりました。吹田市。
梅田:では、今度一緒に行きますか。
林:工場でできたてマロニーとか食えないすかね。
梅田:できたてとそうじゃないのと違いがあるんですかね、マロニー
林:ものすっごいうまいかもしれない。
梅田:うーん、どうだろう。
林:すごいパリパリかもしれない。
梅田:すぐ溶けるかもしれない。
林:ほのかにウニのにおいがしたりして。
梅田:吹田市をPRするはずが最終的にはマロニーのアピールになってしまった……。

(了)


 

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