通り過ぎた
ハトが皿に群がってパニックになると思っていたのだが(その混乱を記録するためにビデオカメラまで回していたのに)、ハトは素通りした。
なんだ君たちは。
なにやら遠巻きに皿を見ている。そうだ、思い出した。ハトは警戒する鳥なのだ。(「ハトキャッチアンドリリース」「ハトでハトと書く」)
強い日差しを浴びた白い皿は光り、ハトよけの目玉風船のように見えたのかもしれない。豆は食べたし皿は怖しというダブルバインドに陥っているのか。
どうなるこの企画。「ハトは豆が好きじゃない」という結論で終わらせるか。
そう思ったときに、ハトどもがある皿を突っつき始めた。その豆がいちばん好きな豆であるはずだ。
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