怒濤のチャーハン攻撃

住「さあ、オーダーが混んでまいりました。李さんの中華鍋は休む暇がありません」
彭さん「次、大変ね。チャーハン6人分、一気にいくよ」
住「6人分を一気にですか？　あっ、本当だ。凄い量のご飯が中華鍋に放り込まれていきます」
彭さん「凄く重いね」
住「そうでしょう、そうでしょう。中華鍋の重さもありますから、あくまでも想定ではありますが、6キロくらいはあるかと思われます」
彭さん「そうね。うちは1人前が多いから」
住「凄い凄い。李さんは片手です。テンポよく中華鍋が振られております」

初めての水分補給

住「あれからチャーハンが続いていますが、大丈夫でしょうか？　李さん」
彭さん「ちょっと疲れてきたね」
住「そうでしょう、そうでしょう。6人前が3連チャンですから。さすがの李さんも疲れが見える頃です」

住「実は、先ほどから厨房の温度を測っているんですが、調理スタート時が24.2 ℃でして、今は開始から20分経過しましたが……、おっと25.4 ℃です。1.2℃上がっています。凄い熱気です」
彭さん「暑いね。冷房いれた方がいいね」

住「疲労と熱気。李さんにとって不利な状況が続いていますが、あっ、ここに来て初めてお水を飲みましたよ」
彭さん「水じゃないよ、お湯ね」
住「えっ？　暑いのにお湯ですか？」
彭さん「そうだよ。中国人は冷たい飲み物は飲まないね」
住「夏でもですか？」
彭さん「うん。飲まない」
住「それは初耳でした。李さん暑そうですが、習慣ですから大丈夫なんでしょう。がんばれ李さん！がんばれ王さん！お客様が待っている」